2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年のまとめ

毎年恒例一年の振り返りの時間がやってきた。大晦日にそんなことをやっているということからしてあまり計画的とは言えないが、今年はなんとなく計画的に物事を進めることができなくなったというか、大きなミスがあったり大きく体調を崩したり、突発的に大き…

『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」帝国陸軍戦法マニュアルのすべて』

太平洋戦争(大東亜戦争)末期の1945年8月に、新兵向けに配布された米陸軍の対日戦用マニュアル書「卑怯な日本軍」を題材に、第一章で「卑怯な日本軍」を解説、第二章以降では日本軍のマニュアルを見ながら日本軍の戦法を解説している。米軍のマニュアルは誰が…

アメリカから見たアジア代表『シャン・チー/テン・リングスの伝説』

" data-en-clipboard="true">監督:デスティン・ダニエル・クレットン(2021 米) 出演:シム・リウ、オークワフィナ、メンガー・チャン、ベネディクト・ウォン、ベン・キングズレー、ミシェル・ヨー、トニー・レオン他 犯罪組織を率いる父親(トニー・レオン…

役に立つ言葉。

肩が痛いのは1日で良くなったのでホッとしていたら、また問題が発生した。 この季節にはアメリカから直輸入される生木のクリスマスツリーをお店の飾り用に買うのが毎年恒例になっていて、今年も購入した。到着が遅くなるのはいつものことで、今年は昨日17日…

肩が痛い。

会社の2階に金庫がある。金庫と言っても大したものは入っておらず、釣銭が不足した時用にたくさんの小銭を詰めて2階の狭いところに置いてある。もっとも経理が普段から小銭不足には備えているのでこれを使うことは滅多にないのだが、最近はどういうわけか銀…

世界初の痛風エッセイ集『痛風の朝』

痛風にかかった自らを「ツーファー」と呼び、プリン体の多そうな食べ物を食べたら「Tポイントがたまった」と自嘲する者たちの魂の叫びを集めた、世界初の痛風エッセイ集。読むだけでTポイントがたまりそう。 いろいろと集めた割に書いてあることは「痛い」「…

英国在住少年が乗り越えるハードな日常『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ

カトリック系の夫と結婚したブライトン在住著者の息子の話。息子は高校から公立校に進んだことで環境がハードになり、様々な問題に巻き込まれつつも、少年なりにしっかりと考えて乗り越えていく姿を著者が見守る。 日本人は日本人がどう見られているかをすご…

好きな白黒映画10選・後編

好きな白黒映画10選の後編。果たして10本選べるのか。 年代が下がってくると、カラーも選べる中での白黒映画ということになり、当然ながらそこには白黒である意味が加わってくる。それが何であるかということを考えながら見ても面白いが、そんなことを考えな…

好きな白黒映画10選・前編

好きな映画10選にしようと思ったら選べなかったので白黒映画限定で選んでみた。順不同。有名な映画ばかりではあるが、どれも面白いことは請け合いなので、見たことない作品があったらだまされたと思って見てみてほしい。面白くなくても責任は取れないので、…

人間のエゴと醜さを短くまとめた『脂肪のかたまり』モーパッサン

" data-en-clipboard="true"> モーパッサンのごく短い短編小説。印象的なタイトル。モーパッサンの出世作だそうで。普仏戦争で占領地域から逃げようとして捕らえられたフランス人のグループを描いた物語。敵兵と寝ることで仲間の窮地を救った心優しい娼婦が…

禁煙して1ヵ月くらいたちました。

煙草を日常的に吸わなくなって1か月がたちました。従業員へのイライラが溜まったりすると一服することはありますが、基本的には禁煙しています。このくらい緩い方が良いかなと。良くないんだろうけど。禁煙の何が気に入らないと言って「禁」という響きがよく…

南の島で在外選挙

在外投票の手引き。 衆院選の公示があったばかりだが、南の島では在外選挙がすでに行われたのだった。 在外投票で投票された私たちの一票は大使館の方にわざわざハワイまで持っていっていただくのだが、どこへ行くにも飛行機の便数が減らされている現在、こ…

携帯に入っていた画像に説明をつけてそれらしくする。

" data-en-clipboard="true"> トラックのおしりをのぞき込む従業員。何をチェックしているのか。 " data-en-clipboard="true"> トラックの写真。以前から何度か車のトラブルで溜まった不満を吐き出していたが、何度も壊れて頭に来たので新品を買ってやった。…

文系がまとめた科学史『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル・ブライソン

説明を聞けば頭で理解することは一応できるけども、それが起きた理由とか、前後関係がわからないとなかなか理解に至らないということは多い。文系脳と言われればそうなのかもしれないが、私にとっては宇宙とか化学の話はその最たるもので、特異点とかビッグ…

南の島の切手について調べてみた。

" data-en-clipboard="true"> わざわざ日本から切手を買いたいという問い合わせがあったので、奇特な人もいるもんだねと、現行の切手を調べることにした。 " data-en-clipboard="true"> 確か以前はきれいなデザインの切手があったのだが、最近は何を考えてい…

禁煙して1週間がたちました。

今日で禁煙1週間。毎日驚くほどイライラさせられます。ただタバコがあればこのイライラが回避されたのかというと怪しく、主に従業員のせいのような気がする。例を挙げればきりがないが、例えば、木曜日に壊れたトラックが金曜日に直って帰ってきたのに、土…

急に、禁煙することになりました。

急に、禁煙することになりました。恋と禁煙はいつも突然やってくるものなので、何の心づもりもないのですが、現在3日目。先週末は思いがけず病院で点滴を受けたりしていたのですが、その延長で禁煙することになったわけです。週末は家に引きこもっていたので…

母は言った。「センタービルが大変なのよ!」と。

9.11と言えば思い出すのが、「ただいま~」と家に帰るや否や、母が「センタービルが大変なのよ!飛行機が突っ込んで!テレビテレビ!」と言うので、当時勤務先が新宿センタービルだった私は驚いた。急いで靴を脱ぎながら「センタービル?セスナでも突っ込ん…

大事なことは『信長の野望』で学んだ

仕事をしていると人の粗が目につく。粗と言っても他に迷惑がかからないことは良いのだが、周りに迷惑がかかるのは良くない。特にその担当者がいないと何もわからない状態にしておくのは下の下である。 しかし自分に引き比べて考えてみると、私がいないとわか…

このところブログの更新を怠けている。映画を見てないし本も読んでないし、いや読んでるけどすぐ寝てしまうので、ブログに書くネタがない。なんといってもやる気がない。体調もすぐれない(ような気がする)。あちこち痛いのは今更だが、最近とにかく暑いの…

明治時代に南の島を探索した報告書は本物か『南洋探検実記』鈴木経勲

マーシャル諸島で日本人漂流者殺害の一報を受けて、調査のため現地に送り出された外務省の役人、鈴木経勲の報告書。他に軍艦金剛の練習航海の記録として『南洋巡航日誌』も収録。本書は公式に日本とマーシャル諸島が関係した時の記録として有名。 著者は英国…

南の島に住んでいて驚いたことベスト10・後編

" data-en-clipboard="true"> 南の島滞在が15年を記念して、南の島に住んでいて驚いたことベスト10の後半です。ご笑納ください。 " data-en-clipboard="true"> 5位 朝起きたらテレビが無くなっていた これもブログに書いたかもしれないが、朝起きたらテレビ…

南の島に住んでいて驚いたことベスト10・前編

" data-en-clipboard="true"> 実は今週で南の島滞在が15年になったので、記念に南の島に住んでいて驚いたことベスト10をカウントダウン方式でお届けします。ここに書いたことのある話もあるかもしれない。 " data-en-clipboard="true"> 本文とは関係ありませ…

ナターシャからエレーナへの橋渡し『ブラック・ウィドウ』

監督:ケイト・ショートランド(2021 米)出演:スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、デビッド・ハーバー、レイチェル・ワイズ、オルガ・キュリレンコ、ウィリアム・ハート他 孤高の暗殺者ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)の前に…

東京オリンピック

オリンピックの開会式を見た。といっても全部を見たわけではない。頭が痛いのと眠いのとインターネットのつながりが良くないのとで、創作ダンスあたりから選手入場の"か行"くらいまで見た。出し物としてはお世辞にも素晴らしい出来とは言い難く、開会式直前…

ベイビーの日本語訳について考えた話

ベイビー、と歌っている歌が好きでよく聴いている。ベイベーでもバイビーでも可。さらに言うならば連発されると能天気さも加わってなお良い。今も昔もよく歌われる単語である。 www.youtube.com www.youtube.com ベイビー、と歌っている歌を聴いているうちに…

かつてギターをもらいに行った話

" data-en-clipboard="true"> コロナ禍の後、日本に帰ったら昔のバンドのボーカルが亡くなっていて、そいつの散逸したギターコレクションを集める旅に出る、というわけのわからない夢を見た。ちなみにその友達は亡くなっていないし、コレクションというほど…

男たちの悪夢?『アムステルダム』イアン・マキューアン

どこかでイアン・マキューアンの名前を見て、そういえば『贖罪』は面白かったなと、二匹目のどじょうを狙った1冊。結論から言うと、どぜうはいませんでしたというか、『贖罪』ほど面白くはなかった。 亡くなったモリーと付き合った過去のある4人の男(作曲家…

Papa was a rolling stone

The Temptaionsの"Papa was a rolling stone" を聞くといつも「そんなこと言えるのはリヴ・タイラーくらいではないか」と心の中で思っていたが、よく考えたらそれはエアロスミスだった。そして良い機会なので歌詞をちゃんと調べてみたら、亡くなった父を偲ぶ…

70年代日本人から見たアメリカ『淋しいアメリカ人』桐島洋子

イケイケに見えるアメリカ人も闇を抱えているんだねという話、体験記?著者がどういう人かよくわからない*1けども、なかなか鋭い洞察が多い。特に黒人問題については現代のBLMにまでつながる深い話。 著者の黒人へのスタンスは、差別する気はないけど自分と…