2009-01-01から1年間の記事一覧

2009の3枚

2009年に購入したCDは、昨年とほぼ同じ50枚。枚数はどうでもいいがアタリ!と思えるのが少なかった。こちらで買うとどうしても情報が少ないので偏るせいかしらん。そんな中でコレは!と思った3枚をご紹介。順不同。akiko プレゼンツ・ロッキン・ドゥワップ,…

攘夷と護憲[歴史比較の日本原論]

護憲論者の言うことは攘夷を叫んでいた人たちと同じだ!ということを丁寧にわかりやすく説明した本。幕末の流れを把握しやすい。「逆説の日本史」と比べると筆者がすごく抑えて書いているのがわかって、笑える。攘夷と護憲[歴史比較の日本原論]作者: 井沢元…

地図だけが知っている日本100年の変貌

日本地図に残った歴史の変遷。面白いのもあったけども、地形という明らかなかたちに残っている時点で「地図だけが知っている」わけではなく、地図からわかることは見逃しがちなことに過ぎないわけで、唸らせられるほどの驚きはなかった。地図だけが知ってい…

ABC殺人事件

アルファベット順に起きる殺人事件。久しぶりにヘイスティングスが出ているだけでなく、カットバックというのか話が二つの視点での同時進行だったりして盛り沢山の印象。 ポアロを普通の人に勧めるとよく展開の遅さが気に入らないと言われ、その度に殺人事件…

第三の女

突然の訪問者に「自分は殺人を犯したかもしれない」という謎の独白のみを手がかりにポアロがあったかもしれない事件に挑む。 わかっている事柄が少ないため、事実と事実を結ぶいわゆるミッシングリンクを探すことに本編の多くが割かれているので、もやもやし…

日本神話とアンパンマン

アンパンマンと日本神話が似ているね、という本。そもそも日本神話の型は大方の日本人の頭の中に刷り込まれているので似ていても不思議はない、というか似て当然と思うが、その点を差し引いてもまあ面白い比較だった。日本神話とアンパンマン (集英社新書)作…

102冊

予想を覆して3桁達成。102冊。

今年の一冊

メリークリスマス。明日から四連休なのでこの一年の読書を振り返ってみた。今日現在で97冊。もう少しで大台に乗るところだがお客さんも来るので年内にあと3冊読めるかは微妙。そもそも数をこなすつもりはないので数は関係ないしい。 ということで今年読んだ…

マギンティ夫人は死んだ

死刑判決を受けた容疑者は冤罪であるというスペンス警視の依頼を受けてポアロが真相を究明する。 それぞれの登場人物が曖昧なうちに読み終えてしまったのでいまいち面白くなかった。マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサクリ…

イメージと読みの将棋観

さまざまな局面についてトッププロ5人(当時。藤井猛が今でもトッププロと呼べるかどうかは知らない。)に聞いてみました、という一冊。いろいろ異なる見解を読むことができるので楽しい。特に江戸時代の棋譜については一度並べてみたい。 ところで最近将棋…

姑獲鳥の夏

京極夏彦のデビュー作。 20箇月も妊娠している女という話を皮切りに、次次と発覚する医師失踪事件、産婦人科での新生児失踪事件等等がラストへ向けて渦巻くように一つにまとまっていく。そのまとめ方が上手というかきれいにまとまっていると思う。推理小説は…

おむすびまん

「おむすび」と「おにぎり」なら断然「おむすび」。「おにぎり」に違和感がなくても「おむすび」。理由は・・・特にないけれども、ほらアレだ、アンパンマンに出てくるのも「おむすび」マンだし。 http://d.hatena.ne.jp/roku666/20091215

戦国の群像

戦国時代といえば戦国武将、武士の時代と思いがちだが、そこには当然武士以外の人もいたわけで、では農民・商人・公家・猟師・漁師等等はどのように生きていたのか、武士たちとはどのように関わっていたのか、というまさにタイトル通りの一冊。百姓を一括り…

小さな水槽の仁義なき戦い

仲良くしていただいているHさんから水槽セットをいただいて、ミカさんが熱帯魚を飼いはじめた。魚は家の裏海に行けばいくらでもとれるので、お金もかからず楽しめる。さらにHさんが捕獲した魚を分けてくれるので何もせずに素敵な熱帯魚ライフを楽しめている…

秘密

「最近の本も読んでみよう」週間の第二回は東野圭吾の「秘密」。この人もミステリ作家らしいのだが、この作品はツタヤでいうと「ドラマ」に分類されそうな話。良い話ではある。読みやすいし、登場人物にも説得力があって良かった。娘の藻奈美という名前もは…

アヒルと鴨とコインロッカー

「最近の本も読んでみよう」週間の第一回は伊坂幸太郎。創元推理文庫だったのでミステリかと思っていたがそうでもなかった。 現在と2年前、二つの話が同時進行で徐徐に交錯するのは上手というか良かったし、叙述トリックにも怪しいとは思いながらも見事に引…

amazonから50枚目

CD

イート・ザ・ペブルスアーティスト: The Pebbles出版社/メーカー: ヴィヴィッド発売日: 2002/04/20メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見るドント・レイン・オン・アワ・パレードアーティスト: オムニバス出版社/メーカー: ヴィヴィッ…

織田信長軍団100人の武将

織田信長の家臣団を取り上げた本。谷口克弘監修ということでちゃんとした内容だが広く浅くなので新書じゃなかったのかしらん。でもタイトルで損をしているように思う。織田信長軍団100人の武将 (新人物文庫)作者: 谷口克広,岡田正人出版社/メーカー: 新人物…

悪人がつくった日本の歴史

日本史上一般的に「悪人」とされてる人たちは本当に悪人だったのか?という視点からいろいろ取り上げて弁護している本。日野富子とか悪人がつくった日本の歴史 (中経の文庫)作者: 小和田哲男出版社/メーカー: 中経出版発売日: 2009/04/26メディア: 文庫この…

ブラックコーヒー

戯曲用に書かれたポアロ作品を小説化したもの。戯曲という少し違うジャンルに出すのでいかにもな話を用意したのだろうが、典型的過ぎて印象が薄い。ブラック・コーヒー (小説版) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティ,中村妙子出版社/メ…

アクロイド殺し

ポアロの第2作目。たぶん「オリエンタル急行殺人事件」に匹敵するトリックが使われていることで有名。それがフェアであるかそうでないかは意見が分かれるところだが、個人的には楽しませてくれればなんでもアリだと思う。ヘイスティングスは登場しない。アク…

ことわざの論理

「成蹊」の元となることわざが出ていた。初めて知った。ことわざの論理 (ちくま学芸文庫)作者: 外山滋比古出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/07/01メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る

日本史の誕生

「日本」史が始まった日本建国は天智天皇が即位した668年であり、それ以前は「倭」という国の集まりであり、日本書紀はその辺を捏造してある日本最古の書物である、ちなみに「古事記」は平安初期に作られた偽書である、というかなり尖った説の本。尖ってはい…

タイル

お店の改装を始めてかなりたつが、ようやく床のタイルと天井の張替えが終り、陳列棚も一部入れ替えて商品をきれいに並べることができた。一段落ついたところでマネージャーと私の居場所を交換。というわけで今後はマネージャーが建材・ボート部品・家具等を…

日本人のための歴史学

世界史をちゃんと勉強したことがないので本書が一般的にみてどうなのかはわからないが、ユーラシア大陸にまつわる歴史、とりわけモンゴル帝国とその影響の話がなかなか面白かった。他に日中関係をとりあげた『この「厄介な国」中国の過去と現在』『「日中友…

教会で死んだ男

短編集。同じく短編集である「死人の鏡」に収録されている作品が入っていたのは何故だろう。教会で死んだ男(短編集) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティー,宇野輝雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/11/11メディア: 文庫購入: 2…

複数の時計

ポアロ作品を20冊以上読んだがようやく読んでる途中で犯人というかトリックがわかった、という個人的に記念作品。ポアロは後半まで登場しない。途中でクリスティ自身のものと思われる推理作家評があるのが面白い。複数の時計 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫…

象は忘れない

オリヴァ夫人の名付け子の両親は心中を図ったといわれているが、ポアロがその真相解明に乗り出す。 ポアロ最後の事件である「カーテン」の一つ前の作品で、「カーテン」がわりと早い時期に最終作として準備されていたことを考えると実質的な最後のポアロ作品…