2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

サウスバウンド

奥田英朗の長編小説。中野ブロードウェイを走り回る小学生が南の島へ行く話。もしかして私のことですか?というくらい親近感のわく設定だった。何かちょっとスゴいものが見られるらしい、と大久保まで行くくだりは読んでいてニヤニヤしていたと思う。私の場…

フーコーの振り子

ウンベルト・エーコの長編小説。いろいろこじらせた3人の男がオカルト話をでっち上げたらあぶない人たちに巻き込まれて大変だった、という話。ただこれだけの話を延々と引き延ばすのはすごい。衒学的大作。 点が三つあるだけで人の顔に見えてしまうシミュラ…

ラッシュライフ

仙台を舞台にしたパッとしない群像劇。伊坂幸太郎。 群像劇はたくさんの登場人物が思いがけない絡み方をするのが面白さの一つだが、この作品では絡み方が自然でない感じ。パッとしないのは伏線を回収していないせいにも思える。「高橋さん」の神様のエピソー…

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界

1284年6月26日に130人の子供たちが行方不明になったという歴史的事実について、残っている伝承、記録、ハーメルンという都市の成り立ち、当時のハーメルンの置かれた状況などを手掛かりに解明していく本。 中世ドイツという、私にとっては何も知らないとっつ…

最悪

奥田英郎の長編小説。さっくり読めるエンターテイメント。あんまり覚えてないけどそんなに最悪でもなかった。あ、工場の人が追い詰められていくのはちょっと最悪な感じだったかも。ちょっと最悪ってなんだ。最悪 (講談社文庫)作者: 奥田英朗出版社/メーカー:…

長くつ下のピッピ

有名な子供向け小説。意外と読んだことがなかったが、ピッピがかなりあやうい感じで驚いた。結構衝撃。もちろん、どこまでも子供らしさを失わない、大人の常識にとらわれない純粋な子供!という方向なんだろうけども、それにしても、ねえ。こいつは。ピッピ…