2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

文系将棋部研究会

隊員さんたちと将棋を始めて早半年が経ち、その頃の面面はほとんど日本に帰ってしまったが、戻ってきた人、まだいる人、その後に始めた人などで以前ほどではないがまだ細細と続いている。以前行ったトーナメント予選の結果では私はB組1位、見事鶏口牛後を我…

三四郎

いわずとしれた夏目漱石の青春小説。美禰子の「無意識の偽善者」というのはハムレットでいう「汝の名は女」に近いものがあるけれども、漱石の指摘はそれよりも女性に対して少しだけ優しいように思う。あと三四郎が新しい時代に乗り遅れることへの危機感とそ…

頭脳勝負

若くして竜王になった渡辺明による、将棋とはどういうゲームか、将棋界はどのように成り立っているか、という解説書。言ってみれば将棋の宣伝で、深い話はないが将棋を見るためのポイントなどは丁寧に解説されているので良かった。他に対ボナンザ戦の心境な…

山手線内回りのゲリラ

先崎学のエッセイ。基本的に将棋とは関係ない話が多いが、やはり現役プロの生活が基本となるので少しは将棋の話もある。というより関係ない話でも将棋と絡めた話になるというか。「フフフの歩」から10年ほど経って家族ができたせいか人間が丸くなっている。…

推理小説月間終了のお知らせ

「魍魎の匣」で未読推理小説の手持ちがなくなったため、推理小説月間は終了。いや本当は他にもあるはずだったんですが、送ったはずが送られていない(「樽」他数冊)、既に持ってきている本との重複(「ゴルフ場殺人事件」)等の理由によりまた今月末の荷物…

魍魎の匣

初京極堂。期待通りにオカルティックな内容だった。やたらと分厚い本だったが、原因は京極堂の説明がやたらと学を衒っていて長い(意図してやってるらしい)のと改行が多い(計算されてるらしい)からなので、説明文を適当に流して読みさえすれば早く読み終…

逆検定中国国定教科書―中国人に教えてあげたい本当の中国史

中国の教科書はこんなことを教えてるんだぞ!という本。朝鮮系ではあるが中国人との共著なので、反日教育の実態がわかって面白い。 まず基本中の基本として、中国(の共産党)は歴史を大切にしていない、歴史は自分たちのために利用するもの、というスタンス…

ギリシア棺の謎

エラリー・クインの推理小説。このシリーズは作家と探偵が同名なのでなんとなくややこしい。 主人公エラリー・クインはインテリで、口を開けば何かと引用したりして、まあ頭はいいのだろうけど友達にはしたくないタイプなのだが、登場回数が多く(ほとんど出…

ナイルに死す

ポアロ、エジプトへ行くの巻。すぐ前に「三つの棺」を読んだせいかひどく読みやすかった。ついでにクリスティ作品の登場人物は他と比べて背景がしっかりしているせいか魅力的に見えることに気がついた。ヘイスティングスがその象徴。まあこれは長く続くシリ…

三つの棺

二つの殺人事件が起こり、一つの事件では犯人は足跡も残さず消えてしまい、もう一つの事件は衆人監視の下で銃声が起こるが誰も犯人を見ないまま被害者だけが死んでいたという謎が謎を呼ぶカーの推理小説。ただし訳がひどくたどたどしい。そのせいか作者の特…

ヴァージン・ハンド

2000監督:アルフォンソ・アラウ(2000 米) 出演:ウディ・アレン、キーファー・サザーランド、シャロン・ストーン他 内容:バラバラにした妻の手首が聖遺物扱いされる。 珍しくウディ・アレンが他の監督の映画に出演している作品。テンガロンハットをかぶ…

邪悪の家

名探偵エルキュール・ポアロがわりと犯人に裏をかかれる作品。怪しい屋敷、怪しい友人、怪しい隣人に怪しい伏線と、素敵な舞台装置がそろっており、全体に無駄がない感じ。ラストのどんでん返しも気持ち良い。でもヘイスティングスはそれほど活躍しない。邪…

毎日が土曜日

マネージャーが休暇で日本に行っているので日本人スタッフはスギちゃんと私の二人。通常の土曜日と同じなのだが、そういうときに限ってマネージャーに聞かないとわからないことが多くて困る。ではそれだけマネージャーが偉大かというとそうではなく、ただ単…