南の島に住んでいて驚いたことベスト10・後編

 南の島滞在が15年を記念して、南の島に住んでいて驚いたことベスト10の後半です。ご笑納ください。
 

5位 朝起きたらテレビが無くなっていた

 これもブログに書いたかもしれないが、朝起きたらテレビが無くなっていたことがあった。しばらく考えて泥棒に入られたとわかった。他にノートPCとかも盗まれていたが、まあ殺されなくてよかった。以来我が家で探し物が見つからないと「泥棒が持っていったんだ!」と言うようになった。盗まれたことを理由に財布の紐が緩くなるという二次被害もあった。ちなみに、侵入経路はドアに包丁を差し込でこじ開けるのが一般的。家の屋根をはがされて侵入されたという人もいたらしい。

 

4位 起きたら知らない人が家にいた

 これは書いたかどうか覚えていないが、夜寝ていたら娘に「知らない人が部屋にいる!!」と起こされ、見に行ったら本当に知らない女の人がいて驚いたことがあった。曰く暴力的な彼氏から逃げているのでいさせてくれという。そんなことよりもどうやって家に入ったのかがわからなくて怖かったが、娘に聞いたらママが外にいるのかと思って窓を開けたということだった。警察を呼んでお引き取りいただいた。

 

3位 流れてくるもの

 海のすぐ近くに住んでいるので、いろんなものが流れてくる。ゴミも困るが、一番困るのは生き物の死体。たまにではあるが犬やら豚やらが流れ着くことがある。ちなみに我が家ではないが、行方不明になっていた人が打ちあがることもたまに(過去15年で2回)ある。波打ち際ですごい臭いがしたら要注意。他には立派なボートやあやしいメキシコ人が流れてきたこともあった。

落し物はなんですか。 - Leave me alone so I can rock again

 

2位 人が死ぬ

 南の島の人は病院が嫌い。というか怖がるのでなかなか病院にいかない。多少痛くても苦しくても我慢してしまうらしい。それでいて糖尿まっしぐらな不健康な生活を送っている人が多いので、ある日突然死んでしまう人が多い。そんな中でも従業員から聞いた次の話はちょっと珍しい。

 親戚の子供が怪我をしたので、その子のお母さんが付き添って病院に行った。簡単な切開手術をすることになり、お母さんは手術室まで付き添った。切開をした途端に「キャー!」いう叫び声が。付き添いのお母さんが心臓発作で死んでしまった。亡くなった人を悪く言うのは憚られるが、見なければいいのに。付き添わなければいいのに。といろいろ考えてしまう。南の島の人らしい話ではある。ちなみに子供はもともと大したことないので無事だった。

 

1位 船が消える

 ある年末、漁業関係の人と会った時に聞いた話。

私「いやーもう年末だね。」
漁「はやいねー。今年はどうだった?」
私「いやー景気が悪くてねー。そっちはどうだった?」
漁「そうね、いろいろあったけど、船が消えたときはびっくりしたなー」
私「え?消えたの?」
漁「そう。何にもわかんない。消えた。」

 沈んだのかもしれないし、船を盗んで逃げたのかもしれないが全く分からないとのこと。ダイナミック。海はいろんなことが起こる。

 

 なんか他にもありそうな気はするが、このところ記憶力に自信がないのでプライバシーとポリコレに注意して、無難な感じでまとめてみた。まあ実のところ15年もたってしまったというのが一番の驚きかもしれない。