2016-01-01から1年間の記事一覧

amazonから1枚目

CD

A Moon Shaped Pool[輸入盤CD](XLCD790)アーティスト: Radiohead,レディオヘッド出版社/メーカー: XL Recordings発売日: 2016/06/17メディア: CDこの商品を含むブログ (8件) を見るradioheadの新作。1曲目と2曲目が気に入ってよく聴いています。

スペクター

監督:サム・メンデス(2015 英) 出演:ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、クリストフ・ヴァルツ、モニカ・ベルッチほか 内容:悪の組織がドッカーン。 007新シリーズの最新作。ダニエル・クレイグのジェームス・ボンドはこれで最後らしい。 このシリーズ…

陰翳礼賛

谷崎潤一郎の随筆。 古来日本の生活は、電球を使う今の生活よりももっと暗く、どこにでも翳がつきまとっていたはずであり、日本の美、日本人の美意識もそこから離れては存在しえなかったはずである、という話。日本の家屋、着物、女性の化粧まで、この明かり…

人間はどこまで耐えられるか

タイトル通り、「人間はどこまで耐えられるのか」についてまとめた本。テーマは「どのくらい高く登れるのか」「どこまで深く潜れるのか」「どのくらいの暑さにまで耐えられるのか」「どのくらいの寒さにまで耐えられるのか」 「どのくらい速く走れるのか」「…

メリメ怪奇小説選

どこで見つけたかったのかわからない、といってもamazonだろうけども、怪奇小説短編集。収録作は「ドンファン異聞」「ヴィーナスの殺人」「熊男」。どれもいまいち、どこで盛り上がるのかよくわからなかった。それはそれでいいけど。メリメ怪奇小説選 (岩波…

モーパッサン怪奇短編集

モーパッサンの短編小説集。 乱歩でいう「押絵と旅する男」のような、他には無い雰囲気がある話が好きなので、この本はわりと何回も読んでいる。「水の上」とか。わかりやすい恐さのある「手」「山の宿」も楽しい。モーパッサン怪奇傑作集 (福武文庫)作者: …

浄土

町田康の短編小説集。 わかりやすいようなわかりづらいような修飾を連ねた文章が特徴的な著者の作品は、たまに面白いので困る。難しい言葉を借りない修飾というのは、よその評価、他の人の頭で考えたことを借りないということ(解説では「徹底して周辺事情と…

日本書紀の謎を解く―述作者は誰か

本書は日本書紀の研究の歴史に始まり、音韻、文章、編集方法などから日本書紀にまつわる謎を解いていく。 各章の始まりに挿入されるメルヘンな文章は気持ち悪いが、発音の分布、文章の書き方のクセ、編集のクセなどから分析し、書記を著した人が複数いるとい…

中世日本の予言書―“未来記”を読む

予言書というと私たちの世代には何と言ってもノストラダムスの創世記である。1999年もとうの昔に過ぎ、アンゴルモアの大王は空から降ってこなかったわけだが、その昔、「ノストラダムスの大予言」の本を読んでいて怖くなった兄がベランダから本を投げ捨てた…

2016年のまとめ

読んだ本は57作品(62冊)+ハリーポッター全部、新しく見た映画は3本?(もう少し見たような気がするけども)、買ったCDは1枚でした。

日の名残り

カズオ・イシグロの長編小説。以下amazonのあらすじ紹介。 短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠…

まさかの結末

ドイツ人E.W.ハイネのショートショート。バラエティに富んだ短編集ではあるが、押しつけがましいというか、くどい。短編はアイデアが肝要であるからそのアイデアにすべてを任せるのはいいんだけども、日本には星新一というその道の大家がいるのでどうしたっ…

街角の書店

いわゆる「奇妙な味」の短編集。スタインベック、シャーリー・ジャクスン、フレドリック・ブラウン以外の作者は名前を知らなかったが、どれもゾクッとさせてくれる良い短編集。ただ100点!と言いたくなる作品はなく、どれも70〜80点で平均点が高い感じ。その…

悲しみのイレーヌ

ピエール・ルメートルの長編ミステリ。 いろいろとミステリを読んでいて、作者がもっとも心を砕くものの一つに殺人のトリックがあるが、これは私にとってはどうでも良い。その点で正しいミステリファンではないという自覚はある。読んでいるうちに推測される…

古代は輝いていた〈1〉『風土記』にいた卑弥呼

以前読んだ本のシリーズ。内容は、出雲の国譲りは旧政権から新政権への政権移動、もっといえばアマテラスたちは出雲政権に属す、対馬あたりの人たちであり、その後アマテラス勢力は筑紫を中心に台頭し、邪馬台国を形成していったのではないか、という話。ち…

一瞬の光の中で

ロバート・ゴダードのミステリ。6月に読んだ本。 ウィーンで出会った女性が忘れられない主人公は、再会を約束して別れるが、彼女はメッセージを残して消えてしまった。撮影したはずの写真もない。果たして彼女は何者なのか?カメラ草創期の秘話を絡めて物語…

はじめての民俗学

民俗学とはどういうものか。ハレとケとはどういうものか、柳田国男と折口信夫の考え方はどう異なるのか、基本的なことを教えてくれる。民俗学は古いもの、田舎に遺るものから掘り起こすもの、というイメージがあったが、もちろんそれも大事だが、都市に人が…

地球礁

R・A・ラファティの長編SF小説。 最悪の星、地球に住みついたデュランティ一家だが、大人たちはみな地球アレルギーに病んでいた。この世界を住みよいものにするために、悪ガキ六人(と幽霊一人)は全人類抹殺を決意、二度と降ろさぬ帆をあげて旅立ちをするとき…

生存、確認っ!

このところそれなりにおもしろいことはあるのだけども、こういうところに書いて良いのかどうか判断に苦しむ事柄が多いのと、本を読むには読んでいるんだけどもまとまらない、まとめる時間がない、そんな時間があったら寝ている、という日が続いています。あ…

トゥモローランド

監督:ブラッド・バード(2015 米) 出演:ジョージ・クルーニー他 1964年NY万博で発明品を持ち込んだ男の子と、NASAで働く父のために発射台解体を妨害する女の子、それぞれが見いだされ、トゥモローランドへのバッジを入手し、トゥモローランドへ行くことに…

家族はつらいよ

監督:山田洋二(2016 日) 出演:橋爪功、吉行和子、風吹ジュン他 グアムへの機内で鑑賞だから、3か月も前に見た映画。 物語は老夫婦の離婚問題を発端に家族の抱える問題が噴出し、修復していく様子が描かれている。ただそれぞれの家族の問題というのが大し…

屋根の日本史

竪穴式住居から城郭まで、屋根職人が語る文字通り日本の屋根の歴史。当たり前だが屋根の見方が違う。 例をいくつか挙げると、例えば、瓦屋根は仏教伝来と共にやってきた当時の最新技術であった。にもかかわらず一般に普及しなかったのは、堅固な瓦は同時に防…

そうさぼくらにはYOUTUBEがある

Radioheadをあまり聴いたことがない、という人に立て続けに会ったので、Radioheadを人に勧めるには何を聴かせるべきか考えてみた。 鉄板として第一候補に挙がるべきは"Creep"。先日のサマソニでも、演奏したみたいですね。いや私は2003年に見たからいいんで…

coconut

Harry Nilsson - Coconut (1971)ハリーネルソンの"ココナッツ"。映画『レザボア・ドッグズ』で使われたことでも有名。私も映画で聞いて好きになったクチである。歌詞のくりかえしがちょっと病みつきになる曲。ちなみに上の動画はたぶん本人ではない。 気にな…

半島を出よ

村上龍の長編小説。北朝鮮が頭を使って攻めてきたら日本が大変なことになる話。 北朝鮮内部について、とにかく細かく描かれている。役職等の説明をカットしたら文庫本一冊にまとまるのではと思うほど微に入り細に入った説明がされている。ただし、北朝鮮の内…

どちらとも言えません

どちらも奥田英朗のエッセイ。 小説が面白かったので読んでみた。スポーツ系の話が多め。スポーツ選手への提唱だったり、思い出話だったり。「昔も今もちょっと変わったオレ」的な話がなくもないが、鼻につくほどではない。延長戦に入りました (幻冬舎文庫)…

延長戦に入りました

ゼロ秒思考

平たく言えば、普段からいろいろ考えてあるといざという時に決断が早くなるから、著者の言う通りにメモしようぜ、という本。おおむね仰る通りです。 後半は、メモはA4紙に5〜6行書く、等のメモの書き方が主な内容。A4なのは後で並べたりできるから、手に入り…

「考える力」をつける本

朝日新聞で“素粒子”を書いていた著者。ただし「考える力」をつけるための本というより、著者はこういうやり方で今までやってきました、楽しかったです、という本。 こういったハウツー本で紹介されるべきハウツー、つまり物事のやり方は誰かがこうすべき、と…

ゴーレム

グスタフ・マイリンクの長編幻想小説。 夢と現実の境が定かでないので読んでいてこちらまで夢の中にいるような気分になる作品。実際に何度も寝てしまった。 表題の「ゴーレム」から想像する意思の人形の登場はごくわずかで、解説によればユダヤ教において「…