東京オリンピック

 オリンピックの開会式を見た。といっても全部を見たわけではない。頭が痛いのと眠いのとインターネットのつながりが良くないのとで、創作ダンスあたりから選手入場の"か行"くらいまで見た。出し物としてはお世辞にも素晴らしい出来とは言い難く、開会式直前のすったもんだと、区役所のパンフレットのような体裁をとり作っただけのとっちらかった多様性が連想された。今の日本にふさわしいと言えなくもないが、やっぱり残念ではある。ちなみに私が見始める前のドローン?のくだりは評判が良かった様子だが、唐突に挟まった誰か知らない人の映像からのオーケストラの映像、あの辺はスポンサーの関係か何か知らないがやっつけ仕事感があって特にひどかった。

 その後、ドラクエの音楽で始まった選手入場はさすがに華やか。当たり前のことだが入場してくるのは体を鍛えている人がほとんどなので歩く姿も凛々しいので見ていて気持ちが良いのだろう。各国の衣装も見ていて楽しい。カザフスタンあたりで一度あきらめて寝たが、知り合いが参加するというのでマーシャルのところだけ起き出して見た。彼はヤキュー(マーシャル語でソフトボールのこと)のマーシャル代表選手として試合に出たことがある縁で、今回の入場に呼ばれたらしい。彼は緊張したのか興奮したのか旗を両手で突き上げるように持っていた。旗は振るものです。

 一夜明けるとさすがにオリンピック関連のニュースが多い中、世界の文化を着物で表現するというプロジェクトがあったことを知った。

一般社団法人イマジンワンワールド | Imagine One World | KIMONO PROJECT | 東京

 本来であれば選手入場の旗手はこの振袖を着た人たちが務めることになっていたところ、何か月か前に突然変更があり、キャンセルされてしまったらしい。日本の文化、日本を通してみた諸外国を見るのにこんなに気の利いた素晴らしいプロジェクトはないと思うので、利用されなかったのは残念としかいいようがない。他の場面で利用できると良いですね。