2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

監督:ティム・バートン(2007 米=英) 出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエン 内容:都市伝説の映画化 しばらく前に買ったDVDをようやく見た。私の苦手なミュージカルであることをまったく知ら…

Mess around

YoutubeでDr. Johnが『Mess Around』を弾いているのを見つけた。カメラは指の運びが良く見えるように映しているのでHow toものなのかもしれない。 Dr. Johnはニューオリンズのピアノ弾きで、曲が良いのか弾き方が良いのかよくわからないが私にはこの人のピア…

アタマのお葬式

マジュロの大酋長アタマ・チトキアが亡くなった。アタマさんは首都のあるマジュロ環礁他いくつかの環礁の大地主(マーシャル語でイロイジという。アタマは女性だからレロジという)で、初代大統領のいとこで、なおかつ現大統領の母親でもある。つまりこの国…

11の物語

かたつむりへの偏愛が端々に見られる短編集。著者であるパトリシア・ハイスミスはその著作『見知らぬ乗客』がヒッチコックによって映画化されてもいる作家らしい。ちなみにwikipediaによれば趣味はかたつむりの観察。 面白かったのは、自分がいかに感謝して…

第二の顔

ある日突然顔がハンサムになってしまった男の話。なんとなく同じフランスの映画『奇人たちの晩餐会』を思い出した。 全体的に面白いんだけども、結末の解釈がなんともいえない。鍵となるのは最後のエピソードにおける妻の反応で、妻が夫の友人の家に行きたく…

レギュラーの回答

先日の「ハワイから持ち込まれたサンダルの返品」について、レギュラー店員の二人(オティアとマイネン)に質問してみたところ、二人とも「他の店で買ったものは返品できるわけないじゃん」との回答が。さらに「うちの店で買ったんならレシート見せろ、と言…

驕れる白人と闘うための日本近代史

日本人の著者がドイツ人向けにドイツ語で書いてドイツで出版した本の邦訳。 短くまとめれば、日本が短い時間で近代化を成し遂げることができたのは鎖国をする間にすでに下地ができていたからであり、欧米がやさしく指導したからではなく、むしろ帝国主義に騙…

ハワイで買って、マジュロで交換?

うちの売れ筋商品でスコットサンダルというものがある。見た目は何の変哲もないハワイ発のサンダルなのだが、ソールが硬く、珊瑚ばかりのマーシャルの海を歩くのによいとかで大人気商品となっている。まあ実際はハワイでかなり一般的に広まっているようなの…

残酷な方程式

表題作など16編を収録したロバート・シェクリィの短編集。 何度も同じことを書いているような気もするが、私にとって短編小説を楽しめるかどうかは、前提となる世界をすんなりと理解できるかどうかが重要らしい。おそらく舞台があまりにも現実とかけ離れてい…

歴史を考えるヒント

網野善彦の講演を文章化した連載をまとめた本。さまざまな言葉の成り立ちをきっかけにして歴史を考える。「『日本』という国名」から始まり「列島の多様な地域性」「地域名の誕生」など興味深い話が目白押し。被差別民・無縁等の著者のテーマもわかりやすく…

24 hours for cold liquids

昨日の話。 従業員フキコが珍しく神妙な顔をして、最近入荷したステンレスボトルを私のところへ持ってきた。曰くお客さんが怒っているという。箱には「24 hours for cold liquids」と書いてあるのに、冷たい飲み物を入れて3時間で温くなったのはどういうわけ…

雨の土曜日にすべきこと

今週は雨が降り続いている。工場も砂の配達が来ないので従業員たちもしばらくお休みだが、休みもあまり長くなると時給で働く彼らの次回の給料がかわいそうなことになるので、何人かを私の家に派遣して家周りの草刈り、及び雨樋の掃除をしてもらうことにした…

ロートレック荘事件

すごいトリックを読みたい!といろいろ探してみてあちこちで名前が挙がっていたので読んでみた、筒井康隆のミステリー。思えば筒井康隆の本は初めてかもしれない。 叙述トリックがあるのはわかっていたので注意しながら読んでいたというのもあるが、序章から…

人間の手がまだ触れない

シェクリィの短編集。出てくるのは異星人、未来社会、ロボットというSFだが、オチが読めてしまうのが悲しい。同じSF短編集でもフレドリック・ブラウンや星新一と比べると、バタくさく説教臭い上にオチにひねりがない。オチがわかっていても面白かったのは「…