2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴーレム

グスタフ・マイリンクの長編幻想小説。 夢と現実の境が定かでないので読んでいてこちらまで夢の中にいるような気分になる作品。実際に何度も寝てしまった。 表題の「ゴーレム」から想像する意思の人形の登場はごくわずかで、解説によればユダヤ教において「…

罪悪

フェルディナンド・フォン・シーラッハの短編集。 前作同様に、弁護士である著者が過去に関わった案件を集めたという体。題材となるのは刺激的なものが多いが、中には「秘密」のようなそれ以外で読者を引きつける作品もあるあたり、やはり只者ではない。 無…

シャーロック・ホームズの思い出

コナン・ドイルの短編集。最後にホームズの好敵手モリアーティ教授との闘いの記録「最後の事件」も収録。ドイルはこれをもって一度終わりにしたのは有名な話。本人はもっと重い歴史小説を書きたかったという。 ちなみにモリアーティ教授はホームズと渡り合っ…

走らんかい!

1065盗塁の福本豊の著書。 最近はベースボール新書なんてのがあるんですね。一流と呼ばれる人はさすがに重みがあるというか、まあ受け取る側の問題かもしれないが、説得力がある。 ふくもっさんが繰り返すのは努力することの大切さで、特別な才能よりも積み…