2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

西洋歴史奇譚

ギイ・ブルトンとルイ・ポーウェルによる奇譚、プラス対談。 ギイとルイという名前からしてフランス人らしく、ヨーロッパの大陸よりの話が多い。「1.身近な幽霊」「2.未来の幻」「3.悪魔憑きと妖術」「4.別世界からの使者」「5.大いなる神秘」の各…

ロアルド・ダールの幽霊物語

ダールがテレビシリーズの企画のために集めた怖い話14編。企画自体は流れたらしい。 収録されている作品は以下。 「W・S」L・P・ハートリー 「ハリー」ローズマリー・ティンパリー 「街角の店」シンシア・アスキス 「地下鉄にて」E・F・ベンスン 「ク…

二十歳のあとさき

出久根達郎の自伝小説。3の2。これでようやく3冊全部読めた。 主な内容は中学を出て古書店に勤めるようになった著者が、他の店の同じような立場の書店員と始めた勉強会の顛末で、特別に甘い話は無いのだが、なんとなく甘酸っぱい気持ちにさせてくれる。 とか…

鬼女伝承とその民俗-ひとつ家物語の世界

こういうのはなんていうんだ。研究書というほどマニアックでもないんだけども。さまざまな形で描かれた「ひとつ家伝説」が、どのようにして生まれ変化してきたかを明らかにする本。 猟奇的な話というのはいつの時代も一定の支持を得るものらしい。殺し合いが…

毒舌日本史

今東光の歴史対談。 一つの側面から見て分からないことが別の角度から見ればあっさり理解できるということは、よくある。歴史についても同じで、前後の歴史だけでなく、例えば仏教的な視点なり地方的な視点なりを通じて見ることで理解できることがあったり新…

骨と沈黙

レジナルド・ヒルの長編小説。 「この推理小説がすごい!」とかそういうのの大賞に選ばれた作品だったと思うが、残念ながら入っていけなかったという印象。翻訳のせいかなあ。入っていけないからなんだか長かった。聖史劇についてはさっぱり分からなかった上…

カタカナ

最近のはるかさんはひらがな・カタカナ同時進行で字の練習中。

落語特選・下

落語百選には人当たりの良い有名どころを集め、何らかの理由から選外となった作品を集めたのがこの「特選」らしい。「居残り左平次」が好き。ところで上巻はどこへ行ったのだろう。落語特選〈下〉 (ちくま文庫)作者: 麻生芳伸出版社/メーカー: 筑摩書房発売…

落語百選・秋

「目黒のさんま」「寿限無」「時そば」「ぞろぞろ」「子別れ」など有名どころ多数収録。 落語の登場人物は特長を強調され簡易的に表現されている、ひらたく言えばデフォルメされているのでみな極端な個性を持っている。その個性は色欲、強欲、憤怒、怠惰、虚…

来訪者

ロアルド・ダールの長編小説と短編小説。 著者の叔父の日記を披露するという体で不思議な冒険談を紹介するというやり方が好奇心を募らせる。しかもその内容は叔父が巨万の富を築いた秘訣であり、しかもそれが人の性欲をコントロールする薬に秘密がある、とく…

オズワルド叔父さん

オズワルド叔父さん (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ロアルド・ダール,Roald Dahl,田村隆一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1991/02/01メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件) を見る