2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧
出久根達郎の長編時代小説というか連作。 本の知識では誰にもひけをとらない丈太郎は、天下の稀本珍本が集められた将軍家の御文庫に勤める新米同心。個性豊かな先輩同心がそろう御文庫に、同じく新米同心として角一郎がやって来たときから、奇妙な事件が相次…
出久根達郎の短編集。 今回は単行本で読んだのだが、前に読んだことがある気がする。文庫本で読んだのかもしれない。 著者の現代小説は当然ながら古本屋が垣間見た、普通の人ではあまり関わらない世界の話か、ありえなくはない程度に現実的な、ぞっとさせら…
今年は見た映画14本、読んだ本73冊(49作?)、購入したCDがちょうど30枚。選出できるほど見ても読んでもいないけども、あえて選出させて頂くなら今年のベスト映画はあれです。ウディ・アレンの新しいやつ。なんだっけタイトル。ミッドナイト・イン・パリでし…
Savage Heartアーティスト: Jim Revue Jones出版社/メーカー: Punk Rock Blues発売日: 2013/07/23メディア: CDこの商品を含むブログを見るYours Until the Bitter Endアーティスト: Bloody Hollies出版社/メーカー: Alive Records発売日: 2011/09/13メディア…
宮部みゆきの長編時代小説。 讃岐国・丸海藩に置き去りにされた、「阿呆の『ほう』」と名づけられた娘「ほう」は、藩医を勤める家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた娘が毒殺されてしまう。折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領…
井沢元彦の単行本。「逆説の日本史」から抜粋したような本。例えば「日本書紀が信用できるかどうか」という問題を、「企業の創業者が身内に書かせた社史を信じられますか?」と卑近な例えに置き換えてわかりやすく解説。歴史学者が「常識」を見落としている…
中勘助の自伝的小説。子供の感性のまま描かれる情景が素晴らしい!とのことで読んでみた。幻想的というか、古き良き時代の話、という感じ。必ずしも古い時代が良いとは思わないけども、なくしてしまったものは多いんだろうなあ、という。久しぶりに伯母さん…
岡嶋二人のミステリ。有名な作品です。途中でなんとなく筋はわかったのだけども、よく考えたなあと、普通に楽しめた。ただ一つ驚くのはこの作品が1989年のものだということ。1989年と言ったら私はまだ小学生で、ゲームと言えば和田掘公園かどこかの釣堀の脇…
糸川英夫の「逆転の発想」の続編本。著者も「逆転の発想」も知らないけども、小惑星「イトカワ」なら聞いたことがある。と思ったら日本の宇宙工学の父、と呼ばれる方だそうです。へー。 1976年の本で、ちょうど日本の貿易収支が黒字になった頃だが、今読んで…
出久根達郎の新書。日本人らしい種種の心配りをまとめた一冊。浜口梧陵、中谷宇吉郎、二宮尊徳、野口英世のパトロンたち、樋口一葉、一高校長たち、皇后美智子さま、の7つのエピソードを紹介している。 中でも二宮尊徳の話で、殿様からの荒廃した所領の立て…
三津田信三の長編ミステリ。幽霊伝説の残る奥多摩にある「媛首村」で代々続く「秘守家」の当主候補が行う儀式で、思わぬ出来事が発生する。それから10年後、儀式の最中にまたしても思わぬ事態が発生する。 最近読んだばかりなのにもう結構前に読んだような気…
小和田哲男の新書。 石田三成については秀吉のブレーンというか実務係?で太閤検地の際などに活躍、あとは関が原の西軍首謀者くらいにしか知らなかったのだが、それは徳川家による情報操作の疑いが強いのだそうな。確かに島左近と並んで称えられた佐和山の城…
小和田哲男の新書。 ちなみにこの本も1年ぐらい前に買って積読されていた一冊。 信長から政権を受け継いだ豊臣秀吉の時代というのは、なんというか後の江戸時代と比べてすごく華やかであった。考えてみれば彼の人生の転機も最大のピンチは本能寺の変かと思…
小和田哲男の新書。 「似たような本ばかり読んでるけど、いまさら戦国武将の何を知りたくて読んでるの?」という妻の質問に返答できず。本によっては新しい説があったりするのだが小和田哲夫の本はもう何冊も読んでるので、確かにいまさらという感じはする。…
自分が書いたものを読み返したら、「個人的に」というフレーズが鼻に付いた。検索したら毎度のように使っていてさらにいやになった。ブログなんて個人的なところで個人的もなにもないもんだ。しかしこれがないとなんだか落ち着かないのも本当で、しかしやっ…