街角の書店

いわゆる「奇妙な味」の短編集。スタインベック、シャーリー・ジャクスン、フレドリック・ブラウン以外の作者は名前を知らなかったが、どれもゾクッとさせてくれる良い短編集。ただ100点!と言いたくなる作品はなく、どれも70〜80点で平均点が高い感じ。その中でも冬のバス発着所での一夜を描いた「遭遇」は雰囲気が良かった。
収録作品は以下。
ジョン・アンソニー・ウェスト「肥満翼賛クラブ」
イーヴリン・ウォーディケンズを愛した男」
シャーリイ・ジャクスン「お告げ」
ジャック・ヴァンス「アルフレッドの方舟」
ハーヴィー・ジェイコブズ「おもちゃ」
ミルドレッド・クリンガーマン「赤い心臓と青い薔薇」
ロナルド・ダンカン「姉の夫」
ケイト・ウィルヘルム「遭遇」
カート・クラーク「ナックルズ」
テリー・カー「試金石」
チャド・オリヴァー「お隣の男の子」
フレドリック・ブラウン「古屋敷」
ジョン・スタインベック「M街七番地の出来事」
ロジャー・ゼラズニイ「ボルジアの手」
フリッツ・ライバー「アダムズ氏の邪悪の園」
ハリー・ハリスン「大瀑布」
ブリット・シュヴァイツァー「旅の途中で」
ネルスン・ボンド「街角の書店」