ロバート・ゴダード

一瞬の光の中で

ロバート・ゴダードのミステリ。6月に読んだ本。 ウィーンで出会った女性が忘れられない主人公は、再会を約束して別れるが、彼女はメッセージを残して消えてしまった。撮影したはずの写真もない。果たして彼女は何者なのか?カメラ草創期の秘話を絡めて物語…

惜別の賦

ロバート・ゴダードの長編小説。 ゴダードの小説は過去にさかのぼって真相を求めるスタイルが多い。そこに歴史の話が加わると全く私好みなのだが、今回はそれは無し。叔父の遺産を巡る一族の陰謀なのでスケールは小さいのだが、毎度のことながら読者を引っ張…

蒼穹のかなたへ 上・下

ロバート・ゴダードの長編小説。 ロードス島で別荘の管理人をやっている中年男が、別荘に滞在していた女性と出かけている最中に女性が失踪。中年男には殺人の嫌疑が。女性はなぜ失踪したのか?真犯人は誰なのか? ゴダードのミステリは一度読んだら結末まで読…

永遠に去りぬ

ロバート・ゴダードの長編ミステリ。 一人旅の途中で一人の女性と出会った。その女性が殺されたことから、主人公は事件に巻き込まれていく。 三分の一くらい読んだあたりで物語が加速しはじめて没頭できるが、問題は三分の一で200ページは超えること。そのぐ…

悠久の窓

ロバート・ゴダードの長編サスペンス? ゴダード得意の歴史を絡めた謎解きだが、途中から謎自体がよくわからないことに。最後の方は飛ばし気味に読んだので解決もなんだかよくわからない。みんな死んで終りなのか。ステンドグラスはどこへいったのか。途中か…

眩惑されて

ロバート・ゴダードの長編サスペンス。 誘拐事件を目撃した主人公が長い時を経て未解決となっていた誘拐事件の謎解きに挑む話。18世紀の投書家ジュニアスにまつわる謎が物語を解く鍵になるのだが、馴染みがないせいかさっぱり興が沸かない。そのせいかなんだ…

闇に浮かぶ絵

妻の死んだはずの元・婚約者が現れた。彼は本物なのか?妻は現在の夫と元・婚約者、どちらを選ぶのか・・・というロバート・ゴダードの長編ミステリ。 このところゴダードの小説ばかり読んでいるような気がするが、無茶苦茶面白いというわけでもない。この作…

リオノーラの肖像

ロバート・ゴダードの長編ミステリ。 年老いた母が打ち明ける出生の秘密を娘に語り始めるところから始まる一つの物語。その秘密は物語を読んでいるうちに見当がついてしまうのでそれほど驚きはしない。ただそれだけで済まさないのがロバート・ゴダードの良い…

千尋の闇

ロバート・ゴダードのミステリ。 主人公は問題を起こして教職を追われた歴史学者。その彼が友人に呼ばれて訪れた先で、アスキス内閣の内務大臣まで務めた青年政治家が2年で失脚した謎を追え、という依頼を受ける話。その青年政治家のメモワールを軸に過去と現…