ゴーレム

グスタフ・マイリンクの長編幻想小説
夢と現実の境が定かでないので読んでいてこちらまで夢の中にいるような気分になる作品。実際に何度も寝てしまった。
表題の「ゴーレム」から想像する意思の人形の登場はごくわずかで、解説によればユダヤ教において「ゴーレム」というのは「未完成なもの、発展途上のもの」という意味で使われているそうで、小説内では「まだ真の自己を見出しえない人間」の象徴となっているとのこと。はあ、そうですか。言われてみれば確かにそのような気もしますねえ。

ゴーレム (白水Uブックス 190)

ゴーレム (白水Uブックス 190)