民俗学とはどういうものか。ハレとケとはどういうものか、柳田国男と折口信夫の考え方はどう異なるのか、基本的なことを教えてくれる。民俗学は古いもの、田舎に遺るものから掘り起こすもの、というイメージがあったが、もちろんそれも大事だが、都市に人が集まる現代には、現代の民俗学としてのフォークロアの研究がある、というのも言われてみれば納得である。
流行神と祀り棄て、というくだりでは日本人の原型を見たような気がする。
しかし1000年以上も昔の歌やものが残っていてこそ古い時代の研究もできるわけで、そういうものが残っている日本は素晴らしいなあ。
はじめての民俗学―怖さはどこからくるのか (ちくま学芸文庫)
- 作者: 宮田登
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: 文庫
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