新書

風土記からみる日本列島の古代史

「風土記の世界」より、もう少し内容について詳しい本。そこに描かれる神々の姿や人々の生活について詳しい。 何かの本で卑弥呼の正体とされていたミカヨリヒメがちょっとだけ出ていた。 新書883風土記から見る日本列島の古代史 (平凡社新書) 作者: 瀧音能之…

風土記の世界

日本で最も古い書物と言えば「古事記」「日本書紀」が挙がるが、「風土記」もまた713年に発せられた命令への地方からの回答(解)なので、回答時期によっては「日本書紀」よりも古いものもあったかもしれない。かもしれないというのは「風土記」のほとんどは…

ハーバード日本史教室

ハーバード大学の教授陣へのインタビュー。日本について勉強している人たちだけあって、示唆するところは的を射ている。ただインタビュアー(著者)の日本上げがひどく、興醒め。せっかくの機会なんだからもっと面白いこと聞けよ、という。 ハーバード日本史…

東大生が身につけている教養としての世界史

実は世界史をちゃんと勉強したことがない。高校の授業で少しやったくらいで、覚えているのは担当のシロタ先生がすごく優しく教える先生だったこと、なぜか「イスラム教の開祖はマホメットではなくムハンマド」ということだけには異常なまでのこだわりを持っ…

女系図でみる驚きの日本史

古典好きな著者が古典を読みつつ作っていた系図から見ることのできる驚きの日本史。中世は胤よりも腹が重視されていて、女性の地位の低下と思に胤重視の現代に至る、という話を雑学多めでお伝えする新書である。内容は下記の通り。 平家は本当に滅亡したのか…

ヨーロッパ「近代」の終焉

ヨーロッパの歴史をざっくりと再確認した上で、これまでのさまざまな認識が限界を迎えていることから、新しい時代に入って色々考えなきゃならんよね、という本。 1992年の本だから、古く感じる面もないではないが、現代に至るまでに変わった点が少ないのか全…

差別と日本人

野中広務と辛淑玉の対談。 部落差別を受けてきた野中さんの話を中心に、日本における差別の話。基本的に辛さんが日本を叩きたいだけのようにも思える。 部落差別というのは関東ではあまり馴染みがないけども、確かに存在した話であって風化しないよう努める…

あなたの知らない千葉県の歴史

あなたの知らない千葉県の歴史 (歴史新書)作者: 山本博文出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2012/07/05メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログを見る

哲学の謎

哲学の問題を哲学の初心者とそうでもない人の対話篇。 昔の本はこういうスタイルが多くあったと聞くので、著者もその真似をしたかったのだろう。対話という形は事実を並べられるよりも頭に入りやすいように思う。それが頭にしっかりと残るかといえばそれはそ…

世間とは何か

「中年男性ってどうしてあんなに汚らしいのですか」という女子学生の問から始まる「世間」探求の書。 歌に詠まれた世間、徒然草における世間、真宗教団における世間、西鶴の作品にみられる世間、漱石や荷風にとっての世間、等々、様々な角度から世間というも…

知らないと恥をかく世界の大問題5

100円なら読んでみようと買った、池上彰の本。 目次で気を引いたのは原発関連の話題。実際テレビまたは大きいマスコミだけでは実像のよくわからない話題は多い。私は海外に住んでいるので、日本のテレビがどのような報道をしているかは実感できないが、一時…

翻訳夜話

翻訳者・柴田元幸が授業に村上春樹を呼んで、翻訳について、主語について、意訳について等々、翻訳にまつわる諸々を語りあった内容をまとめたもの。それぞれが訳したレイモンド・カーヴァー、ポール・オースターの短編が、原文付きで巻末に収録されていて面…

理性の限界

人間の頭で考えるられることの限界について、例題を元に説明し、様々な考え方を代表する登場人物に対話させているので読みやすい。何一つ頭には残らなかったが、思考実験とか哲学に興味が湧く。理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)作…

生物と無生物の間

貝と石を見て、前者が生物で後者が無生物とわかるのはなぜか、という話。 DNAのらせんが云々という話だが、正直あまり覚えていない。研究者の逸話の方が記憶に残っているのは他人の功績を盗んだ疑惑のある研究者とか、破天荒な研究者とか、人間臭い話が多か…

日本書紀の謎を解く―述作者は誰か

本書は日本書紀の研究の歴史に始まり、音韻、文章、編集方法などから日本書紀にまつわる謎を解いていく。 各章の始まりに挿入されるメルヘンな文章は気持ち悪いが、発音の分布、文章の書き方のクセ、編集のクセなどから分析し、書記を著した人が複数いるとい…

中世日本の予言書―“未来記”を読む

予言書というと私たちの世代には何と言ってもノストラダムスの創世記である。1999年もとうの昔に過ぎ、アンゴルモアの大王は空から降ってこなかったわけだが、その昔、「ノストラダムスの大予言」の本を読んでいて怖くなった兄がベランダから本を投げ捨てた…

屋根の日本史

竪穴式住居から城郭まで、屋根職人が語る文字通り日本の屋根の歴史。当たり前だが屋根の見方が違う。 例をいくつか挙げると、例えば、瓦屋根は仏教伝来と共にやってきた当時の最新技術であった。にもかかわらず一般に普及しなかったのは、堅固な瓦は同時に防…

走らんかい!

1065盗塁の福本豊の著書。 最近はベースボール新書なんてのがあるんですね。一流と呼ばれる人はさすがに重みがあるというか、まあ受け取る側の問題かもしれないが、説得力がある。 ふくもっさんが繰り返すのは努力することの大切さで、特別な才能よりも積み…

なぜ八幡神社が日本で一番多いのか

島田裕巳の新書。 通っていた小学校の裏の方に八幡神社があったので、自分にとっては八幡神社、もしくは沼袋や高円寺にあったので氷川神社あたりが身近だが、世の中にはいろんな神社があるんですね。 副題の「最強11神社」というのはバカっぽいので外した方…

新・戦争論

池上彰と佐藤優の対談。 世界の紛争中の国と地域について一つ一つの状況と今後の日本の展望を語る。尖閣諸島からイスラム国まで、仕事とはいえいろんなことをよく知ってるものである。 どこについての話でもよく出てくるのはイスラム教勢力。日本では比較的…

日本人と日本文化

司馬遼太郎とドナルド・キーンの対談。両者の初対談。内容は濃いが読みやすい。司馬遼太郎が披露する歴史のエピソードを訂正できる外国人なんて、ドナルド・キーンぐらいのものではなかろうか(適当)。当人同士は初めてにもかかわらず古い知己と語りあって…

歴史とは何か

E・H・カーの新書。E・H・カーが1961年にケンブリッジ大学にて行った講演を文章化したもの。 カー曰く、 歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話である 基本的にこの言葉を本一冊にわたり長長と…

ああ、監督

野村克也の新書 野球監督として必要なこと。自身の経験を交えて。先日引退した宮本は監督路線らしい。確かにNHKの解説やってたし。あぁ、監督 ――名将、奇将、珍将 (角川oneテーマ21)作者: 野村克也出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/…

日本の神話・伝説を読む―声から文字へ

佐佐木隆の新書。 「古事記」や「日本書紀」を読むとまず気づくのは神様の名前の長さである。アメノニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギとか。ちなみにアメノニギシ・クニニギシ・アマツヒコ・ヒコ・ホノニニギと読むと読みやすくなるが、それでも日本…

人に強くなる極意

佐藤優の新書。 著者は外務省に勤め、ロシア関係を主に担当していたが鈴木宗男失脚に巻き込まれて512日間勾留の後、釈放されて文筆家に転進した人。最近父がこの人の本をやたらと勧めてくるので、それらの中からしゃっちょこばらないですみそうなタイトルの…

日本人の美風

出久根達郎の新書。日本人らしい種種の心配りをまとめた一冊。浜口梧陵、中谷宇吉郎、二宮尊徳、野口英世のパトロンたち、樋口一葉、一高校長たち、皇后美智子さま、の7つのエピソードを紹介している。 中でも二宮尊徳の話で、殿様からの荒廃した所領の立て…

石田三成

小和田哲男の新書。 石田三成については秀吉のブレーンというか実務係?で太閤検地の際などに活躍、あとは関が原の西軍首謀者くらいにしか知らなかったのだが、それは徳川家による情報操作の疑いが強いのだそうな。確かに島左近と並んで称えられた佐和山の城…

豊臣秀吉

小和田哲男の新書。 ちなみにこの本も1年ぐらい前に買って積読されていた一冊。 信長から政権を受け継いだ豊臣秀吉の時代というのは、なんというか後の江戸時代と比べてすごく華やかであった。考えてみれば彼の人生の転機も最大のピンチは本能寺の変かと思…

戦国武将

小和田哲男の新書。 「似たような本ばかり読んでるけど、いまさら戦国武将の何を知りたくて読んでるの?」という妻の質問に返答できず。本によっては新しい説があったりするのだが小和田哲夫の本はもう何冊も読んでるので、確かにいまさらという感じはする。…

歴史とはなにか

岡田英弘の新書。 「歴史とはなにか」とはずいぶん大きく構えたものだが、この本では本当に「歴史とはなにか」について語っている。 本書ではまず第一部「歴史のある文明、歴史のない文明」でなにが歴史かということについて「なにを歴史として認識するか」…