本書は日本書紀の研究の歴史に始まり、音韻、文章、編集方法などから日本書紀にまつわる謎を解いていく。
各章の始まりに挿入されるメルヘンな文章は気持ち悪いが、発音の分布、文章の書き方のクセ、編集のクセなどから分析し、書記を著した人が複数いるという結論に至る様子は、なかなかすごい。ただ音韻のあたりで、説明が足りないのか私の知識が足りないのか、詳細がよく分からない点はあった。それだけマニアックともいえる。
- 作者: 森博達
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/10/01
- メディア: 新書
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