2011-01-01から1年間の記事一覧

新聞紙

はるかさんが家の玄関前にタオルを敷いて、「何があるでしょう?」とクイズを出してきた。何があるのか考えようとした端から「じゃじゃーん」とタオルをめくったら、のりでペタペタ貼り付けた新聞紙の塊が出てきた。 これは何?ときいたら「のりでペタペタし…

マーシャルでしか見れないもの

マーシャルでしか見れない面白いものの一つに、「屋根にモノを乗っけた普通の車」があるのはもう有名かと思うが、この度それを写真で撮ることができたので紹介。乗客が手で押さえているのがポイント。右側の乗客が窓が開かずにドアを開け放って抑えているの…

グアム道

一時帰国が迫ってくると日本のことが気になる他にグアムのことも気になる。一歩手前で触れる文明の地なので当然だ。グアムはハワイと比べると小さいし田舎だが、極めるとなるとなかなかどうして奥が深いのである。 こちらにはグアム経験が長い人がいるのでそ…

ヒルダよ眠れ

アンドリュウ・ガーヴのサスペンス。 妻殺しの濡れ衣を着せられた夫の戦友が、素人探偵となって真相を探り出す。その過程で明らかになっていく妻の悪女っぷりが凄まじく、落差が大きい分面白い。が、サスペンスに必要な張りつめた空気に欠けるのはなぜだろう…

三つ首塔

横溝正史の推理小説。 読み始めた当初はエログロ風味がやや強く、また金田一が出てこないのでこれは江戸川乱歩の小説かと背表紙を見返したりした。結局金田一は出てきたわけだけども、『三つ首塔』はおそらく横溝作品(というか金田一作品)の中でも少し異色…

ポップ1280

「このミステリーがすごい!」2001年版海外編第1位の作品。 人口1280人の田舎町の保安官の話。映画で言えばクライムムービー。小説だからノワール。と書くと面白くなさそうだが、人畜無害に見えるこの保安官が食えない男で、なかなかひきつけられるものがある…

日本国宝物語―歴史に秘められた謎を訪ねて

日本の国宝にまつわる話をまとめた本。なぜかミスター戦国時代、小和田哲男の著作。歴史的事件にまつわる国宝、歴史に残る人物にまつわる国宝、海外との結びつきを示す国宝、宗教関係の国宝、伝承にまつわる国宝で章分けされている。御堂関白記の話が面白か…

容疑者Xの献身

東野圭吾のミステリ。 別れた夫を殺してしまった女性に声を掛けてきた隣人と、その同級生探偵の知恵比べ。 ミステリを読んでいて少しずつ違和感を感じることがある。それが結局トリックを解く鍵であったりすると悔しい。悔しいけれども違和感を違和感として…

厭魅の如き憑くもの

憑き物筋云々の民俗学っぽいホラーとミステリが融合した作品。舞台や登場人物の名前が衒いすぎで少少読みづらいことを除けば、ホラー小説をほとんど読んだことがない私が言うのもなんだがホラーとしてもミステリとしても合格点。探偵役の頼りなさの表れとし…

悪魔の手毬唄

横溝正史の推理小説。 23年前に起きた殺人事件と現在の村に起こる殺人事件の関連を追う金田一が活躍する話である。推理小説としては「顔の無い死体」形式とマザーグース形式、というのか地域に残る古い唄を元にした形式をうまく組み合わせていて、意欲的。あ…

セレモニーは13日の金曜日

先週の10日。日本の援助でこっちの地方政府が購入した中古漁船が届いたので、地方政府側の担当者であるケッチョさん(国会議員)に連絡した。するとすぐにでも大統領を呼んで引渡しのセレモニーをやりたい、と言う。通関はなんとかなるとしても、各種セット…

殺人交叉点

読んだのを忘れていたフレッド・カサックのミステリ。 10年前に起きた二重殺人の真相が、時効寸前に明らかになる表題作と、浮気相手を妊娠させてしまった主人公が殺人を思い立つ「連鎖反応」の2編を収録。どちらも意外な結末ではあったけども驚きではなかっ…

ウサギ料理は殺しの味

ピエール・シニアックの推理小説。 フランスの田舎町のレストランでウサギ料理が出る日に限って連続殺人事件が起こるのはなぜか?というミステリ。フランスの田舎町を舞台にした話なので登場人物の名前がすごく覚えづらく、また探偵役の元警察官にして私立探…

Tシャツにさようなら

Tシャツはどのタイミングで捨てたらいいんだろう。 昨夜、夕飯の後にDJをしながら3歳の娘と踊っていたら(ちなみに彼女がもっともノリノリだったのはIggy PopのLust for Lifeだった)、思いがけず汗だくになってしまった。日頃の運動不足の成果である。そのま…

美女と野球

リリー・フランキーのエッセイ。 初めての本というだけあって、あまりおもしろくない。変な人を変なままに出すのではただの奇人図鑑であり、著者独自の変換が伴ってこそ読んで面白いものになるらしい。美女と野球 (河出文庫)作者: リリー・フランキー出版社/…

怨霊になった天皇

基本的に崇徳天皇の話。百人一首の「むすめふさほせ」の「せ」を読んだ「崇徳上皇」と言った方がわかる人も多いかもしれない。 日本人は忘れがちなことだが、思えば天皇家というのは全くおかしな家で、少なくとも戦前までの1300年間(!)はある種の日本の頂…

NTAからの請求書

NTAというのはマーシャルの電話局のこと。ナショナルテレフォンなんとかの略。これが昨年あたりから何かと改革しているらしいのだが、いろいろと行き届かないことが多く、問題となっている。 例えば昨年末から請求が止まったのもその一つ。新聞ではNTAの偉い…

幻夜

東野圭吾の長編小説。 阪神淡路大震災の最中におじを殺した男とそれを見ていた女。 『白夜行』の続編、ではない。二人の関係を考えれば、似て非なる話であることは明白。 『白夜行』は主人公の二人の関係が最後まで伏せられ、読者は刑事らと共に推測するしか…

古代文明の謎はどこまで解けたか〈3〉捏造された歴史とオカルト考古学・篇

いまだに解明されていない古代文明の謎に最先端の考古学はどこまで迫っているのか?という本を三つに分けたうちの三。つまり完結。 今回は、考古学と捏造の例として、5000年前の男アイスマン、シュリーマンのトロイア発掘、旧約聖書の最古の写本、ヴィンラン…

今日できることは今日やりたい

今日予定されていた仕事。 役所に行って書類にスタンプをもらう。 ナオキくんを迎えに行く。 昨日買ったボート(修理して転売予定)を会社に持ってくる。 1.役所に行って書類にスタンプをもらう 配達担当のトンプソンを行かせたが、スタンプをもらわずに帰っ…

従業員がいない

今日の午後、お店から従業員がいなくなった。 出社しているのはテル、ブスター、ガードナー、レスタ、マイネン、オティア、モレーン、トンプソン、メルトンの9人で、テルが鍵の取り付けのため大使館に出張するので、本店から店員がいなくなってしまう。誰か…

幻の特装本

ジョン・ダニングの推理小説。『死の蔵書』の続編。 前作と比べて厚くなった割に面白くはなっていない。薀蓄が増えるのはいいが私の興味が向かないせいかスピード感を殺ぐ重石にしかなっていないように感じた。また本の価値を金額でしか表せないところとか、…

へりくつ

このところ本の更新しかできなかったのはいろいろと身の回りが忙しかったからです。 大きな変化では3月末でKマネージャーが引退したことに伴い、マネージャーになりました。と言ってもやることはそれほど変わらないので、まずは環境と書類の整理から始めてい…

犬神家の一族

横溝正史の長編推理小説。 私が小さい時分にドラマ化だか映画化だかされて、当時のテレビコマーシャル(昔はCMとは言わなかった)で湖から死体が突き出ていたのを覚えている。金田一耕助役は古谷一行の印象が強かったが、wikipediaで調べてみたら古谷版は197…

せどり男爵数奇譚

梶山季之の連作小説。 掘り出し物を探しては転売する「せどり」を生業とする、通称「せどり男爵」が語るさまざまな物語。古書に魅入られた人たちの歪んだ姿が哀しくまたおかしい。古書をテーマにはしているが古書について何も知らなくても十分楽しめる。とい…

白夜行

東野圭吾の長編小説。 物語は一件の殺人事件から始まり、その被害者の息子と容疑者の娘の周りで19年に渡って起こる数々の事件が大きなスケールで描かれている。分類するなら暗黒小説というかノワール。ロマン・ノワールの映画版がフィルム・ノワールなので、…

amazonから2枚目

CD

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ゼロの焦点

松本清張のミステリ。印象的だったのは登場人物がみな大人だったこと。 大人は子供の幻想である、というのは自分が大人と呼ばれる年齢になってみて初めてわかることの一つだが、この作品内ではその幻想が生きているように思えた。これはもしかしたら昭和限定…

卒業

東野圭吾の推理小説。 加賀恭一郎が刑事になる切欠となった事件らしいが、加賀恭一郎がどの小説に出ていたかを忘れた。加賀が通っていた大学を舞台に、なかよしグループの一人が他殺の疑いのある自殺、そしてもう一人が他殺、という事件。 ネタバレになるが…