ヒルダよ眠れ

アンドリュウ・ガーヴのサスペンス。
妻殺しの濡れ衣を着せられた夫の戦友が、素人探偵となって真相を探り出す。その過程で明らかになっていく妻の悪女っぷりが凄まじく、落差が大きい分面白い。が、サスペンスに必要な張りつめた空気に欠けるのはなぜだろう。なんとなく最初から最後までやんわりとした進み方、と思ったら最後に大甘なエンディングでさらにがっかりした。

ヒルダよ眠れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 64-1)

ヒルダよ眠れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 64-1)