東野圭吾の推理小説。
加賀恭一郎が刑事になる切欠となった事件らしいが、加賀恭一郎がどの小説に出ていたかを忘れた。加賀が通っていた大学を舞台に、なかよしグループの一人が他殺の疑いのある自殺、そしてもう一人が他殺、という事件。
ネタバレになるが、このなかよしグループが素晴らしい。
そもそも最初の女の子Aの自殺も彼氏Bの冷たい言動から起こったことであり、それに追い討ちをかけるように彼氏Bは自殺を黙認、さらに真相に気がついた女の子Cも殺害という人でなしの彼氏B。その殺された女の子Cも全国大会出場がかかった試合の前に薬を飲まされた腹いせに、薬を飲ませた女の子Dも同じ目にあわせようとして自分が死亡。女の子Dが薬を飲ませた理由は彼氏Eの就職先関連のお嬢様が女の子Cの試合の相手だったからという、かなり素敵なクズが揃った「なかよしグループ」である。こんな友達いらない。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/05/08
- メディア: 文庫
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