2011-05-31から1日間の記事一覧

三つ首塔

横溝正史の推理小説。 読み始めた当初はエログロ風味がやや強く、また金田一が出てこないのでこれは江戸川乱歩の小説かと背表紙を見返したりした。結局金田一は出てきたわけだけども、『三つ首塔』はおそらく横溝作品(というか金田一作品)の中でも少し異色…

ポップ1280

「このミステリーがすごい!」2001年版海外編第1位の作品。 人口1280人の田舎町の保安官の話。映画で言えばクライムムービー。小説だからノワール。と書くと面白くなさそうだが、人畜無害に見えるこの保安官が食えない男で、なかなかひきつけられるものがある…

日本国宝物語―歴史に秘められた謎を訪ねて

日本の国宝にまつわる話をまとめた本。なぜかミスター戦国時代、小和田哲男の著作。歴史的事件にまつわる国宝、歴史に残る人物にまつわる国宝、海外との結びつきを示す国宝、宗教関係の国宝、伝承にまつわる国宝で章分けされている。御堂関白記の話が面白か…

容疑者Xの献身

東野圭吾のミステリ。 別れた夫を殺してしまった女性に声を掛けてきた隣人と、その同級生探偵の知恵比べ。 ミステリを読んでいて少しずつ違和感を感じることがある。それが結局トリックを解く鍵であったりすると悔しい。悔しいけれども違和感を違和感として…