2011-01-01から1年間の記事一覧

マーシャルの薬

病気?の話のついでに、ケガの話。 我が社の経理、スギちゃんが先日のテニス大会で足首を捻挫した。テニス大会で、と言うといかにも奮闘したようで聞こえが良いが、実際は第一試合でポイントを取った際に喜びのあまりジャンプして「ヤッター!!」と叫んだ直…

歯痛で病院へ

先週末、やけに奥歯が沁みるなあと思っていたら、夜中に激痛に変わったので痛み止めを飲んだ。その後痛みの質が変わり、今度は奥歯の根元から喉の辺りまでが痛むようになり、噛み合わせることができなくなった。「家庭の医学」によればどうも虫歯のように思…

荊の城

サラ・ウォーターズのミステリ。 泥棒の娘が金持ちの娘の財産を横取りしようとお城に乗り込む話。20世紀初頭、同性愛、二転三転する話という点では『半身』と同じだが、主人公の一人が下町娘なのでその分勢いがある感じはするので読みやすいかもしれない。「…

続・マットレス

マットレスはMattressでLessではなかった。アラビア語で「横たわる場所」を意味するMatrahの語に由来する。とウィキペディアに書いてあった。

マットレス

日本に帰国した折にIKEAで買ったマットレスが届いた。ベッド自体はこちらに来る際に来客用として買った折りたたみ式のベッドを使っていたのだが、長年の酷使のため一枚板になるはずの分割部分1と2に段差が生じており、体を水平に保って寝るためには上半分…

奇術師

二人の奇術師の回想録によって現代における主人公の謎が明らかになるミステリ。19世紀から20世紀にかけてのイギリスという私の好きな時代の話ではあるが、あまりそれらしい雰囲気が感じられないのはなぜだろう。もっともその主人公の謎もわりとどうでもよく…

悪霊島

昭和42年、瀬戸内海に浮かぶ刑部島に再開発計画を持ち込んでいる島出身の億万長者の依頼により人捜しをするため、島がある岡山県にやって来ていた金田一。しかし捜していた男は、海で瀕死の状態となって発見される。金田一は友人である磯川警部から、男の最…

漱石先生の手紙

出久根達郎による夏目漱石の書簡紹介。一部をシロアリに齧られてしまったうちの一冊。 今に残る漱石の書簡は著者の「人生の教師」であるという。『私の個人主義』で読むことの出来る講演もそうだが確かに漱石の言葉はくだけていてユーモアに富んでおり読んで…

本棚作成

一時帰国からマジュロの我が家に戻ってみると、シロアリがあちこちに侵攻していた。以前作った台所の食器棚と本棚もまだ作って半年も経っていないのに被害を受けていて悲しい。どうも我が社商品の材木に施されている防虫処理はシロアリには効かないらしい。…

コクリコ坂から

昭和30年代、主人公の通う高校では古い建物の保存運動が盛んに行われており、主人公はその中心人物に魅かれていくが・・・。 日本帰国時に久しぶりに映画館に行ったらジブリ作品がかかっていた。 私は昭和は50年代以降しか見ていないが、細かいところまで30…

教科書が教えない歴史

この本は教科書に載せなくなった歴史を載せる、いわゆる右寄りな内容であるわけだけれども、中学生でも読めるように書かれた本らしいのであまり詳しいことは書かれていない。 それはそれで気になる点を拾って後で調べる気になるのでいいのだけれども、この年…

緋色の研究

コナン・ドイルの推理小説。 言わずと知れた、シャーロック・ホームズのデビュー作である。第一部でホームズ、そしてワトソンが絡む現時点での事件、第二部ではモルモン教が絡む過去の事件が描かれるのだが、モルモン教の扱いが現代では許されないようなもの…

半身

サラ・ウォーターズのミステリ? 19世紀ロンドンの貴婦人が監獄を慰問する話。読み始めは主人公である貴婦人の繊細な神経と退屈な毎日にこちらが参ってしまいそうになる。『千尋の闇』もそうだけども、私は19〜20世紀初頭のイギリスがなんとなく好きなのでそ…

千尋の闇

ロバート・ゴダードのミステリ。 主人公は問題を起こして教職を追われた歴史学者。その彼が友人に呼ばれて訪れた先で、アスキス内閣の内務大臣まで務めた青年政治家が2年で失脚した謎を追え、という依頼を受ける話。その青年政治家のメモワールを軸に過去と現…

漱石を売る

出久根達郎のエッセイ。 漱石の直筆だからと買ったら弔辞で、売るのに苦労した話など。どうやら著者は売れるかどうかわからないものを何とか売りさばくのが好きらしい。漱石を売る (文春文庫)作者: 出久根達郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1995/09メデ…

本のお口よごしですが

出久根達郎のエッセイ。 古本屋になって三十余年、ようやく本の声が聞こえるようになったという著者の書物にまつわる話。漱石は本にどのような短評を書き入れたのか?古本にはなぜイチョウの葉が多くはさまれているのか?等等。本のお口よごしですが (講談社文…

本の背中 本の顔

あらゆる本にまつわるエピソードをまとめたエッセイ。生業であるとはいえ、これだけ古本について(それだけではないけれども)いろいろ書けるということがこの人の感受性の豊かさの証拠である。加えて私が日本を離れてこちらに来るまでを過ごした高円寺界隈…

古本夜話

出久根達郎のエッセイ。 ちくま文庫で出久根達郎!と思い喜んでいたら他のエッセイ2冊を1冊にまとめたものだった。しかもそのうち1冊は持っていた。古本夜話 (ちくま文庫)作者: 出久根達郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/11メディア: 文庫購入: 1人 …

白と黒

金田一耕助シリーズ。 昭和35年、金田一は古いなじみの元ホステスの案内で、彼女の住む日の出団地を訪れた。近頃団地内に怪文書が出回っており、それが彼女を悩ませているという。 いずれの作品においても、推理小説の類型に挑戦しつつ、同性愛・近親相姦と…

仮面舞踏会

金田一耕助シリーズ。 昭和35年、銀幕の大スターの三番目の夫が死体で発見され、現場に駆けつけた金田一が見たのはテーブルの上に散らばった朱色や緑色のマッチ棒であった。 これもインモラルな話。推理小説の感想は詳しく書けないのでもどかしいが、小道具…

悪魔の百唇譜

金田一耕助シリーズ。 東京世田谷区成城町の路上に置き捨てられた自動車のトランクの中から発見された女の死体は左の胸乳の下を刃物で鋭くえぐられていて、そこにトランプカードのハートのクイーンが血にまみれていた。 横溝作品の特色であるインモラルな話…

悪魔が来りて笛を吹く

金田一耕助シリーズ。 昭和22年、金田一耕助の元を訪れたのは、この春に世間をにぎわした天銀堂事件の容疑を受け失踪し、4月14日、信州・霧ヶ峰でその遺体が発見された元子爵の娘だった。父が残した遺書を持参した娘は、母が父らしい人物を目撃したと怯えて…

迷路荘の惨劇

金田一耕助シリーズ。 名琅荘(めいろうそう)は、明治時代の貴族が建てた別荘であったが、屋敷内のあちこちに仕掛けがあることから、地元の人々からは、別名「迷路荘」と呼ばれていた。昭和25年、金田一耕助は現在はホテルとなっている名琅荘に主人・篠崎慎…

獄門島

金田一耕助シリーズ。 昭和21年、金田一耕助は引き揚げ船内で死んだ戦友の手紙を届けるべく、彼の故郷・獄門島へと向かった。瀬戸内海に浮かぶ獄門島は封建的な古い因習の残る孤島だった・・・。 舞台から殺人の動機に至るまで、全てが封建的で古い因習に囚…

戻ってきて、最初に聞いた話。

マに戻ってきて従業員たちに声をかけていたら、一人見当たらなかったので「あいつどうした?」と聞いてみたら、公共の場で服を脱いで警察に捕まったそうだ。もちろん酔っ払って。 今日になってその従業員が出社していたので、「おまえさー、酒のみすぎ。」と…

出国

約一ヶ月の休暇を終えて、マに向けて再出国。早いなあ。そして毎度のことながら預ける荷物はギリギリの重さなので超過料金をとられないか心配である。 毎度のことと言えばチェックインも心配である。確か去年は就労ビザを忘れたので往復切符を買わされたんだ…

トイザらスと納涼会

昨日は朝からレンタカーを借りてミカさんのおばあちゃんのお見舞いと府中のトイザらスに行き、レンタカーを返却した後、夜は高円寺で会社の納涼会というダブルヘッダー。 今回は家の近所にニコニコレンタカーというのを発見し、これがやたらと安いので毎日の…

バッジォ

健康診断が思いの外はやく終ってしまい、やることがなくなってしまった。久しぶりの日本で突然フリーになったので、まさかの何をしていいかわからない状態。 とりあえず高円寺で休憩していたらユベントス時代のロベルト・バッジォみたいな外国人がいた。身長…

絶賛営業中

今週はほぼ毎日営業にまわっている。自慢ではないが私は営業経験がさっぱりなので非常に億劫なのだが、幸い出先の人達は親切というかちゃんと話は聞いてくれるのでなんとか投げ出さずに続けられている。 ちなみに営業経験豊富な友人連中によれば、私にかわっ…

フリッカー、あるいは映画の魔

映画小僧である主人公が、独自のラインナップで映画をかける「クラシック座」の女主人と懇ろになり、彼女により映画評論の目を鍛えられ、その中途で映画黄金時代の隠れた名監督・キャッスルの作品に魅きつけられる。主人公は長じて大学の映画学科の教授とな…