殺人交叉点

読んだのを忘れていたフレッド・カサックのミステリ。
10年前に起きた二重殺人の真相が、時効寸前に明らかになる表題作と、浮気相手を妊娠させてしまった主人公が殺人を思い立つ「連鎖反応」の2編を収録。どちらも意外な結末ではあったけども驚きではなかった。だから忘れていたのかもしれない。
表題作「殺人交叉点」のように翻訳が手品のタネに触れてしまうような作品は、読むと翻訳の限界を感じてしまうというか残念。日本語でこれをやられたらたまらんだろうなあ、という。

殺人交叉点 (創元推理文庫)

殺人交叉点 (創元推理文庫)