幻の特装本

ジョン・ダニングの推理小説。『死の蔵書』の続編。
前作と比べて厚くなった割に面白くはなっていない。薀蓄が増えるのはいいが私の興味が向かないせいかスピード感を殺ぐ重石にしかなっていないように感じた。また本の価値を金額でしか表せないところとか、お決まりの暴力とセックスとか、そういうアメリカ的なところが今回はやけに鼻についた。前作にもなかったわけではないんだけども、軽快な分だけ気にならなかったのかもしれない。あまりオススメはしない。

幻の特装本 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

幻の特装本 (ハヤカワ・ミステリ文庫)