2009-01-01から1年間の記事一覧

雲をつかむ死

飛行機の中で殺人。いわゆる+1の結末。クリスティの作品は無駄に文学的な表現が少ないので読みやすいということにいまさらながら気がついた。雲をつかむ死 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティー,加島祥造出版社/メーカー: 早川書房発…

ピヨピヨ

お店のラジカセあたりからピヨピヨという声が聞こえたので音楽の効果音かと思ったら商品のトイレボウルの上に置かれた箱の中から声がする。箱の中は誰かが持ち込んだ本当のヒヨコらしい。今もピヨピヨと鳴いていて、うるさい。

ニッポン社会入門

英人記者が見た日本。日本人では気付かない日本のおかしさ・素晴らしさを自分の体験談を交えながら紹介。新聞記事の裏話などもあって楽しい。「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)作者:コリン ジョイス発売日: 2006/12/07メディア: …

3mm

あごひげが伸びていたので、切るついでにいつも6ミリのところを3ミリにしたが、ハルカ以外は誰も気がつかなかった。

スピーカー

以前ヤフオクで買ったアクティブスピーカーを売ってくれと従業員にせがまれ、$25で売ってしまった。売ったはいいが自分が使う分がない。無いなら買えばいいじゃない、ということでアマゾンで調べた(ちなみにアクティブスピーカーというのはヘッドホンジャッ…

たらみ

日本にいた頃からコンビニで売っている「たらみ」のフルーツゼリーが好きでよく食べていた。先日日本に帰国した際も少しは贅沢しよう!とコンビニへ行き、散々何を食べようか迷った挙句にたらみのフルーツゼリーを2つ買って満足してしまったという、ちょっと…

三幕の殺人

珍しくポアロが脇役の話。もちろん最終的には主役に返り咲くのだが、そのせいかいつもより話が進むのがたどたどしいように感じた。あまりよい出来ではないように思う。三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,…

エッジウェア卿の死

ポアロの時代は第一次世界大戦が終ったあたり、人によってはパクス・ブリタニカを偲んだりするけれども実は大戦に挟まれた平和な時代。人々はしっかりと階級分けされ、上流階級に生まれれば額に汗して働く必要はなく、遺産の利子で食べていけるという世界。…

ポアロ登場

ポアロ短編集。ポアロが自信過剰になったときに言ってくれという「チョコレートの箱」の元ネタなどを収録。ポアロ登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティー,真崎義博出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/07/15メディア: 文庫 クリ…

ビッグ4

ポアロが世界を牛耳ろうとする謎の組織ビッグ4と対決。前に読んだはずが内容をよく覚えていなかったが、最後の方までいくと思い出した。推理小説というよりスパイ小説のような感じで、解説によるとクリスティ初期の試行錯誤していた頃の作品らしい。というこ…

おくりびと

監督:滝田洋二郎(2008 日) 出演:本木雅弘、広末涼子、山崎努他 内容:新しい仕事は納棺師です。 うちに置いてあったDVDを見つけて借りていった在留邦人の皆様からご好評をいただいていたので、返ってきてすぐ見てみた。 勤めていた楽団の解散を契機に実…

amazonから39枚目

CD

50回転ズのギャーアーティスト: ザ50回転ズ出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン発売日: 2006/01/18メディア: CD クリック: 17回この商品を含むブログ (62件) を見るHarlem Bluesアーティスト: Phineas Newborn,Elvin Jones出版社/メーカー: Ojc…

漱石を読みなおす

漱石のいろいろな作品を通じての文学鑑賞。読んでない作品についてはまた後で読むつもり。 こういう文学研究を読むといつも思うのが、作品発表当時にここまで掘り下げて読んだ人がいたのか?という点と、本当に作者はそこまで意図していたのか?という点。前…

将棋の子

元「将棋世界」編集長が見た奨励会から消えていった人たちを描いたノンフィクション。奨励会がプロになる人を選別するだけの機関ではないことを発見する著者に、将棋への愛情を感じる。将棋の子 (講談社文庫)作者: 大崎善生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2…

楽毅

諸葛亮が手本としたといわれる紀元前3世紀頃の名将・楽毅の生涯。中山国滅亡から斉に攻め込む辺りが面白かった。 宮城谷作品の主人公は清廉潔白な人であることが多く、それに対して悪役はいつもどうしてそこまで能無しなのか!というぐらいの悪役で、楽毅で…

文系将棋部研究会

隊員さんたちと将棋を始めて早半年が経ち、その頃の面面はほとんど日本に帰ってしまったが、戻ってきた人、まだいる人、その後に始めた人などで以前ほどではないがまだ細細と続いている。以前行ったトーナメント予選の結果では私はB組1位、見事鶏口牛後を我…

三四郎

いわずとしれた夏目漱石の青春小説。美禰子の「無意識の偽善者」というのはハムレットでいう「汝の名は女」に近いものがあるけれども、漱石の指摘はそれよりも女性に対して少しだけ優しいように思う。あと三四郎が新しい時代に乗り遅れることへの危機感とそ…

頭脳勝負

若くして竜王になった渡辺明による、将棋とはどういうゲームか、将棋界はどのように成り立っているか、という解説書。言ってみれば将棋の宣伝で、深い話はないが将棋を見るためのポイントなどは丁寧に解説されているので良かった。他に対ボナンザ戦の心境な…

山手線内回りのゲリラ

先崎学のエッセイ。基本的に将棋とは関係ない話が多いが、やはり現役プロの生活が基本となるので少しは将棋の話もある。というより関係ない話でも将棋と絡めた話になるというか。「フフフの歩」から10年ほど経って家族ができたせいか人間が丸くなっている。…

推理小説月間終了のお知らせ

「魍魎の匣」で未読推理小説の手持ちがなくなったため、推理小説月間は終了。いや本当は他にもあるはずだったんですが、送ったはずが送られていない(「樽」他数冊)、既に持ってきている本との重複(「ゴルフ場殺人事件」)等の理由によりまた今月末の荷物…

魍魎の匣

初京極堂。期待通りにオカルティックな内容だった。やたらと分厚い本だったが、原因は京極堂の説明がやたらと学を衒っていて長い(意図してやってるらしい)のと改行が多い(計算されてるらしい)からなので、説明文を適当に流して読みさえすれば早く読み終…

逆検定中国国定教科書―中国人に教えてあげたい本当の中国史

中国の教科書はこんなことを教えてるんだぞ!という本。朝鮮系ではあるが中国人との共著なので、反日教育の実態がわかって面白い。 まず基本中の基本として、中国(の共産党)は歴史を大切にしていない、歴史は自分たちのために利用するもの、というスタンス…

ギリシア棺の謎

エラリー・クインの推理小説。このシリーズは作家と探偵が同名なのでなんとなくややこしい。 主人公エラリー・クインはインテリで、口を開けば何かと引用したりして、まあ頭はいいのだろうけど友達にはしたくないタイプなのだが、登場回数が多く(ほとんど出…

ナイルに死す

ポアロ、エジプトへ行くの巻。すぐ前に「三つの棺」を読んだせいかひどく読みやすかった。ついでにクリスティ作品の登場人物は他と比べて背景がしっかりしているせいか魅力的に見えることに気がついた。ヘイスティングスがその象徴。まあこれは長く続くシリ…

三つの棺

二つの殺人事件が起こり、一つの事件では犯人は足跡も残さず消えてしまい、もう一つの事件は衆人監視の下で銃声が起こるが誰も犯人を見ないまま被害者だけが死んでいたという謎が謎を呼ぶカーの推理小説。ただし訳がひどくたどたどしい。そのせいか作者の特…

ヴァージン・ハンド

2000監督:アルフォンソ・アラウ(2000 米) 出演:ウディ・アレン、キーファー・サザーランド、シャロン・ストーン他 内容:バラバラにした妻の手首が聖遺物扱いされる。 珍しくウディ・アレンが他の監督の映画に出演している作品。テンガロンハットをかぶ…

邪悪の家

名探偵エルキュール・ポアロがわりと犯人に裏をかかれる作品。怪しい屋敷、怪しい友人、怪しい隣人に怪しい伏線と、素敵な舞台装置がそろっており、全体に無駄がない感じ。ラストのどんでん返しも気持ち良い。でもヘイスティングスはそれほど活躍しない。邪…

毎日が土曜日

マネージャーが休暇で日本に行っているので日本人スタッフはスギちゃんと私の二人。通常の土曜日と同じなのだが、そういうときに限ってマネージャーに聞かないとわからないことが多くて困る。ではそれだけマネージャーが偉大かというとそうではなく、ただ単…

amazonから30枚目

CD

akiko プレゼンツ・ロッキン・ドゥワップ,ジャンプ&ジャイヴアーティスト: オムニバス,ボブ・ランダース,ラリー・ウィリアムズ,クライド・マクファッター,リトル・リチャード,ラ・ヴァーン・ベイカー,ザ・コーズ,ザ・ファイヴ・キーズ,ルース・ブラウン,ボベ…

織田信長合戦全録

題名通り、織田信長の生涯を通した戦いの記録。著者は信長の家臣について詳しいのであまり名前の残らなかった簗田広正や坂井政尚、塙直政なんかも含めた家臣の働きについても詳しく載っていて満足。ただしそれが何に対して満足なのかは自分でもよくわからな…