逆検定中国国定教科書―中国人に教えてあげたい本当の中国史

中国の教科書はこんなことを教えてるんだぞ!という本。朝鮮系ではあるが中国人との共著なので、反日教育の実態がわかって面白い。
まず基本中の基本として、中国(の共産党)は歴史を大切にしていない、歴史は自分たちのために利用するもの、というスタンスでいるというのに驚いた。長い歴史を持っているからこそ大事にしたい、という考えは少なくとも中国には通用しないわけである。この点さえ知っていれば、中国にとって南京で何人殺されたかなんてことはどうでもいいし、捏造したって問題ない、という考えは理解できる。逆に日本はその捏造された主張を通して「中国人にとっての普通」を垣間見ることができると考えても差し支えない。例えば捏造が確定している日本軍が行ったとされていた三光作戦(焼き尽くす、奪い尽くす、殺し尽くす)は中国人ならやりかねないということ。南京の話も「大虐殺といったらこのぐらいが(中国人にとっての)普通だろ?」と死者数を300万人にしたら「そんなはずない!」と非難轟轟になり、「じゃ一桁下げるか」と30万人になったとか。よく自分が考えていること以上(以外)のことはできないというが、それが如実に現れているわけだ。
また日中戦争当時、比較的大陸は平和で実質激しい戦闘が行われたのはたったの1年間であったという記述もあり(これは裏を取りたいところ)驚いた。その戦闘相手も国民党軍であって中国共産党ではなかったという。
だ か ら こ そ 
日本軍は残虐行為を繰り返し、共産党軍はその残虐な日本軍を退けた素晴らしい存在である、ということにしたいわけで、そのための反日教育なのだそうだ。なるほど。他にも日中友好の歴史と題して何故今反日姿勢が強くなっているか、とか面白かった。
これらの話は全て遠い国の話であれば笑い話で済むが、隣の国となるとそういうわけにもいかない。特に次の選挙で民主党がもし勝ってしまったら、日本の外交は中国・朝鮮に対してさらに弱腰になってしまいそうに思えるが大丈夫なんだろうか?

逆検定中国国定教科書―中国人に教えてあげたい本当の中国史

逆検定中国国定教科書―中国人に教えてあげたい本当の中国史