エラリー・クインの推理小説。このシリーズは作家と探偵が同名なのでなんとなくややこしい。
主人公エラリー・クインはインテリで、口を開けば何かと引用したりして、まあ頭はいいのだろうけど友達にはしたくないタイプなのだが、登場回数が多く(ほとんど出ずっぱり)、さらに鬱陶しさを増していた。今回はさらに、えらそうに披露した推理が外れたり、それでも立ち直ったりしてまるでサイヤ人のようだった。その何度も推理をひっくり返すのも「次から次へとすごいぜエラリー!」というつもりなのかもしれないが、読者は置いていかれてしまうのであれだけやってしまうと最後には誰が犯人でもいいような気になってしまった。過ぎたるは及ばざるが如し。
- 作者: エラリー・クイーン,井上勇
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1959/09/18
- メディア: 文庫
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