宮城谷昌光

楽毅

諸葛亮が手本としたといわれる紀元前3世紀頃の名将・楽毅の生涯。中山国滅亡から斉に攻め込む辺りが面白かった。 宮城谷作品の主人公は清廉潔白な人であることが多く、それに対して悪役はいつもどうしてそこまで能無しなのか!というぐらいの悪役で、楽毅で…

太公望

楽しみにとっておいた宮城谷作品。易姓革命周辺の話は封神演義ぐらいの知識しかなかったが楽しかった。宮城谷作品はいつも楽しかったとしか言いようがないので困る。太公望〈上〉作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1998/05メディア: 単行本 …

青雲はるかに

青雲はるかに(上) (青雲はるかに) (集英社文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 集英社発売日: 2000/12/15メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る青雲はるかに(下) (青雲はるかに) (集英社文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: …

夏姫春秋

夏姫春秋(上) (講談社文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/09/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (22件) を見る夏姫春秋(下) (講談社文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/09/06メ…

管仲

前半は鮑叔が管仲を見つける物語を中心に、後半は管仲が公子を育てつつ鮑叔と争わなければならなくなるくだりを中心に描かれる管仲の生涯。 「管鮑の交わり」は生涯変わらない深い友情をさすことばとして有名だが、実際には自分を生涯の師と仰ぐ鮑叔と争った…

香乱記

司馬遼太郎の「項羽と劉邦」では描かれなかった楚漢戦争時の斉の田横とその周辺の話。同じ時代でも視点が変わると見方も大きく変わって楽しい。田横とその兄と従兄は人相見に「君たち王になるよ!」と言われ、まさかそんなと思いつつもそれが一応実現するわ…

春秋の名君

春秋の名君 (講談社文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/09/06メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る

華栄の丘

宋の名宰相・華元の一生。部下に裏切られて敵陣に届けられたり、楚と晋という二大国の間を取り持ったりした。ただ後者のエピソードはあまり描かれていなかったので残念。礼を重んじて事に当たることで様様な困難を乗り越えてきた人であるわけだが、当然幸運…

史記の風景

中国を代表する一大史書であるところの「史記」について、著者・宮城谷昌光の思うところを綴ったエッセイ。「泣かず飛ばず」「酒池肉林」の語源等、古代中国の初心者にもわかりやすく楽しい。紀元前の時点で『史記』のような一大史書が書かれてしまうあたり…

晏子

史記の列伝では管仲と並び称される春秋時代の斉の名相・晏嬰とその父晏弱の物語。今のところ一番面白かった。晏子〈第1巻〉 (新潮文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/08/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブロ…

介子推

重耳の臣・介子推の生涯。重耳の放浪経路というか行き先は「重耳」を読んだばかりだったのできっちりと頭に入っていたが、半ばを過ぎたあたりでもまだ狐氏にいたりして本の残り部分に対して放浪期間は十分に取れるのだろうかと要らぬ心配が先にたった。 棒術…

重耳

中国春秋時代の晋の文公の生涯。ようやく春秋時代の流れがわかってきた。重耳(上) (講談社文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/09/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (23件) を見る重耳(中) (講談社文庫)…

孟嘗君1〜5

中国春秋時代?の名相・孟嘗君のお話。宮城谷昌光の本は初めて読んだが前半は孟嘗君とは別の話で、というか出てきてはいるし面白いのだが、主人公は育ての親で一体いつになったら孟嘗君が出てくるのかと勝手にハラハラしていたが5冊目にはいる頃からトントン…