二つの殺人事件が起こり、一つの事件では犯人は足跡も残さず消えてしまい、もう一つの事件は衆人監視の下で銃声が起こるが誰も犯人を見ないまま被害者だけが死んでいたという謎が謎を呼ぶカーの推理小説。ただし訳がひどくたどたどしい。そのせいか作者の特徴なのかは知らないが、小説らしい趣きはほとんどなかった。殺人事件のトリックとその解明に重点を置いているせいか。ついでに言うと途中からなんとなく犯人がわかったのも作者の特徴かもしれない。
- 作者: ジョン・ディクスン・カー,三田村裕
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/07
- メディア: 文庫
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