2014-01-01から1年間の記事一覧

Mr.インクレディブル

監督:ブラッド・バード(2004 米) 内容:往年のスーパーヒーローとその家族 なかなか見る機会が無かったのだが、予告編を見たら面白そうだったので、子供たちも見るだろう、という口実を作って購入。内容は子供も大人も楽しめる、というよりは、ちょいちょ…

舞台恐怖症

監督:アルフレッド・ヒッチコック(1950 米) 出演:ジェーン・ワイマン、マレーネ・ディートリッヒほか 内容:女優を助けようとした友人を助けようとした女優 ネタバレしないように感想を書くのが難しい作品。いわゆる「信頼できない語り手」のミステリと…

私は告白する

監督:アルフレッド・ヒッチコック(1953 米) 出演:モンゴメリー・クリフト、アン・バクスターほか 内容:神父が懺悔を聞いたせいで自分が犯人扱いされてしまって大変なことに。 敬虔な神父が人助けをしたつもりが自分が殺人犯扱いされて大変という、それ…

グランド・ブダペスト・ホテル

監督/脚本:ウェス・アンダーソン(2014 独=英) 出演:レイフ・ファインズ、F・マーリー・エイブラハム、マチュー・アマルリック、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーほか 内容:名の知れたホテルのコンシェルジュが殺人の濡れ衣を着せられる。 …

パリより愛をこめて

監督:ピエール・モレル(2010 仏) 出演:ジョン・トラヴォルタほか 内容:アメリカから来たエージェントがドカンボカン。 久しぶりにアクション映画を見たが、アクションに魅力を感じないことを再確認。でもこの映画は話が少し面白かったのでちゃんと見る…

舟を編む

監督:石井裕也(2013 日) 出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーほか 内容:辞書出版に携わった人の話。 大岡越前の人が大岡越前以外の役を演じているのを初めて見たような。 ストーリーを思い返してみるとそれほど大した話ではないのだが、登場人物た…

ネバーランド

監督:マーク・フォスター(2005 米=英) 出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレットほか 内容:ピーター、そこは夢がかなう場所なんだ。 ピーターパンのできるまで。感動のヒューマンドラマだそうです。 チャーリーとチョコレート工場のチャーリー、…

ドリームガールズ

監督:ビル・コンドン(2007 米) 出演:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ、エディ・マーフィほか 内容:シュープリームスとモータウンの伝記映画っぽい映画。 どいつもこいつもそんなに演技がうまいわけではないのだけども、その前にもっとひどい邦画を見…

アリス・イン・ワンダーランド

監督:ティム・バートン(2010 米) 出演:ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイほか 内容:不思議の国のアリスの後日譚。 当然アリスの話を全部知っていることが前提と思われるが、全部知らない私でもキャラ…

タイムアウト

デイビッド・イーリイの短編集。 核爆発によって全土が消し飛んでしまった英国を、一般市民に気づかれることなく復活させるプロジェクトに巻き込まれる教授を描いた表題作「タイムアウト」、自分が神だと信じる男の「G.O'Dの栄光」、好奇心旺盛な「隣人たち…

猫の似づら絵師

出久根達郎の長編?時代小説。貸し本屋に勤めていた二人がクビになり、貧乏長屋に移り住み、それぞれ貧乏神売り、猫の似づら絵師という商売を始めて巻き込まれる珍騒動の数々。 タイトルの「似づら絵師」をはじめとして、この本には実に珍妙な商売が多く登場…

日本の神話・伝説を読む―声から文字へ

佐佐木隆の新書。 「古事記」や「日本書紀」を読むとまず気づくのは神様の名前の長さである。アメノニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギとか。ちなみにアメノニギシ・クニニギシ・アマツヒコ・ヒコ・ホノニニギと読むと読みやすくなるが、それでも日本…

どっこい生きてる

だいぶ間が空きましたが日本に帰ったりまたこっちに戻ってきたりしていたのでした。3週間とはいえさすがに不在の間に仕事はたまるもので、ありがたい話であります。たまるのは仕事だけでなく読んだ本もそうなので順順に。

寺内貫太郎一家

向田邦子の長編小説。 昭和50年はじめ頃の頑固親父のいる一家のお話。私が郷愁を感じる年代で、勝手に懐かしがりながら読んだ。 とはいえ、もちろん正確には私が生まれた頃なので懐かしがれるほどの記憶はない。しかもおそらくはこの頃すでに頑固親父に代表…

東京の地霊(ゲニウス・ロキ)

「地霊」というのは聞きなれない言葉である。 「ゲニウス・ロキ」という言葉はもっと聞きなれない。 どのような土地であれ、土地には固有の可能性が秘められている。その可能性の奇跡が現在の土地の姿をつくり出し、都市をつくり出してゆく。 (中略) 土地…

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

監督:ブラッド・シルバーリング(2004 米) 出演:ジム・キャリー他 内容:ヴァイオレット、クラウス、サニーのボードレール家の子供たちが、ある日、自宅が全焼し、両親が亡くなったとの知らせを受ける。身元引受人のオラフ伯爵は、遺産目当てに彼らを暗殺…

ラヴィ・ド・ボエーム

監督:アキ・カウリスマキ(1992 芬=瑞=仏=伊) 出演:マッティ・ペロンパー他 内容:たまたま知り合った文無し男たち三人組の友情 「キートス!カウリスマキ」というカウリスマキのブルーレイボックスセットが発売されたので以前DVDボックス「トータル・…

逝きし世の面影

江戸時代は武士がのさばり農民や町民はひれ伏していた時代だったのだろうか?そのような重苦しい時代がなぜ260年も続いたのだろうか?幕末に日本を訪れた異邦人たちはその答えを残していてくれたのである。今は滅んでしまったが、人々が明るく暮らし、全く異…

乙女シジミの味

出久根達郎のエッセイ。 新聞に連載したエッセイ129篇!割と最近のエッセイなので話題にも聞いたような話があるのはいいが、新聞連載であるせいか、短い。もう少し長いのが読みたい。ビッキ亡き後にキキという新しい犬を飼っていることが判明した。出久根中…

日本史鑑定

高橋克彦と明石散人の対談。 高橋克彦はなんだったか怖い話と、あともう一冊、ミステリぽいものを読んだことがある気がする。明石散人という人は読んだことなかった。しかしこの人は頭の周りは早いんだろうけども押し付けがましいというか、僕が僕がとうるさ…

人に強くなる極意

佐藤優の新書。 著者は外務省に勤め、ロシア関係を主に担当していたが鈴木宗男失脚に巻き込まれて512日間勾留の後、釈放されて文筆家に転進した人。最近父がこの人の本をやたらと勧めてくるので、それらの中からしゃっちょこばらないですみそうなタイトルの…

古本道場

角田光代が道場主・岡崎武志の指令の元に古本屋を練り歩く話。ちなみにどっちもほとんど知らない。 私が幼い頃は祖父と中野にご飯を食べに行き、帰りに毎回、本、主にマンガを買ってもらっていた。新刊だと数冊しか買ってくれないが古本だと10冊以上買ってく…

模倣犯1〜5

宮部みゆきの長編ミステリ。正しくは前半がミステリ、後半がサスペンス。 先週は謎の高熱を出して一日会社を休んでしまったので、高熱にうなされても読める本は、と本棚をながめた結果、読みやすさから宮部みゆきの本を選んだのだが、連続殺人事件だけでおな…

流星ワゴン

重松清の長編小説。 死んでもいいかなあ、と思ったら知らない人の車に乗っていた。車を運転する橋本さんとその息子は私をどこへ連れて行くのか。という親子の物語。なんとなく一気読みしてしまった。自分もこういうのを読むようになったのだなあという心持に…

倫敦赤毛布見物(ロンドンパンパン)

出久根達郎の随筆。 漱石が滞在したロンドンの、漱石が通ったと思われる古本屋を筆者が訪ねる話のほか、いつもの随筆。 漱石がロンドンに滞在した時期の話は自転車日記かなにかで読んだ気がするがあまりはっきりとは覚えていない。下宿のおばさんの話ばかり…

文明崩壊 上・下

ジャレッド・ダイアモンドの、こういうのはなんというんでしょう。本。 上巻で現代のモンタナと崩壊した過去の文明社会(イースター島、ピトケアン島、アナサジ、マヤ、アイスランド、グリーンランドなど)を、下巻で問題を解決して乗り越えた文明社会と現代…

サウスポーキラー

水原秀策の長編ミステリ。 球界1の球団オリオールズに入団して2年目の左ピッチャー沢村は、ある日見知らぬ男に襲われ、身に覚えのない八百長疑惑の濡れ衣を着せられる。この罠は誰が、何のために仕掛けたのか? 球界を舞台にしたミステリなので、なんとなく…

御書物同心日記「虫姫」

出久根達郎の連作小説の続編と続々編。主人公は徳川将軍家の蔵書、紅葉山文庫につとめる御書物同心。非番の日は古本屋を冷やかし、と書物に関係のあることなら何にでも興味を持つ主人公が書物にまつわる不思議な話に巻き込まれていく。続編、続々編が出てい…

続・御書物同心日記

チーム・バチスタの栄光 上・下

海堂尊のミステリ。 心臓手術のスペシャリストが依頼した内部調査。登場人物は個性的、話の背景も説明がうまく、するすると読みやすいが、逆に言えば盛り上がりに欠ける。「このミス大賞」2005年の大賞受賞作品という看板は少し重いのではないかな。「ミステ…