古本道場

角田光代が道場主・岡崎武志の指令の元に古本屋を練り歩く話。ちなみにどっちもほとんど知らない。
私が幼い頃は祖父と中野にご飯を食べに行き、帰りに毎回、本、主にマンガを買ってもらっていた。新刊だと数冊しか買ってくれないが古本だと10冊以上買ってくれるという簡単な理由から古本屋(この場合はまんだらけ)にばかり行っていたのが懐かしい。自分で買うときは高円寺の古本屋に行っていた。中野なら明屋書店、高円寺なら現代書店という新刊書店があったのだが、店内がまぶしくて居心地が悪かった覚えがある。その点古本屋は暗くてガチャガチャして埃臭くて、なんとなく落ち着いたものである。
今でも日本に帰国した折には古本屋めぐりをする。私の場合はこの本に出てくるような高い本でなくほとんどが文庫本。今ではブックオフなんてお店があるので大変便利だが、やはり商店街に埋もれたような古本屋がいいなあ。行きたいなあ。

([か]1-1)古本道場 (ポプラ文庫)

([か]1-1)古本道場 (ポプラ文庫)