宮部みゆき

蒲生邸事件

一九九四年、予備校受験のために上京した受験生の尾崎孝史だったが、二月二十六日未明、宿泊している古いホテルで火災に見舞われた。間一髪、同宿の男に救われたものの、避難した先はなんと昭和十一年の東京。男は時間軸を自由に移動できる能力を持った時間…

ソロモンの偽証

宮部みゆきの長編群像劇。真相が最後までわからないという意味ではミステリ。 文庫で6冊。1と2が一部で事件の概要、3と4が二部で裁判の準備、5と6で裁判開始、と長い。長いけどもその分、事件と裁判に関わる人たちはしっかりと描かれており、登場人物は多…

模倣犯1〜5

宮部みゆきの長編ミステリ。正しくは前半がミステリ、後半がサスペンス。 先週は謎の高熱を出して一日会社を休んでしまったので、高熱にうなされても読める本は、と本棚をながめた結果、読みやすさから宮部みゆきの本を選んだのだが、連続殺人事件だけでおな…

孤宿の人 上・下

宮部みゆきの長編時代小説。 讃岐国・丸海藩に置き去りにされた、「阿呆の『ほう』」と名づけられた娘「ほう」は、藩医を勤める家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた娘が毒殺されてしまう。折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領…

ぼんくら

宮部みゆきの長編時代ミステリ。 連続する小話が大きな結末に向かって流れ込む感じ。人情時代劇にミステリの要素がうまく融合しており、安心して楽しめる。霊能力よりこっちの方が楽しい。ぼんくら(上) (講談社文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 講談社…

震える岩 

宮部みゆきの時代長編ミステリ。 霊能力のある主人公・お初が幽霊絡みの殺人事件に巻き込まれる話。霊能力があるともうなんか解決方法とかどうでもよくなってしまいそうだが、忠臣蔵の話とうまく絡めてあってそれなりに楽しい。震える岩 霊験お初捕物控 (講…

人質カノン

人質カノン (文春文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/09/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (83件) を見る宮部みゆき。長い方が面白い。

とり残されて

とり残されて (文春文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1995/12/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (60件) を見る

あやし

あやし (角川文庫)作者: 宮部みゆき,方緒良出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2003/04/25メディア: 文庫 クリック: 37回この商品を含むブログ (100件) を見る

理由

前前から「模倣犯」を読もうと思っていたのだけれども前回帰国時の懐具合ではまだまだ古本屋に並ぶ様子はなかったので代わりにブックオフで買ったのが「火車」とこの「理由」。 この作品は高層マンションで起きた、犯人も被害者も誰だかわからない殺人事件の…

魔術はささやく

魔術はささやく (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/01/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 129回この商品を含むブログ (151件) を見る

火車

火車 (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/01/30メディア: 文庫購入: 47人 クリック: 454回この商品を含むブログ (460件) を見る

堪忍箱

堪忍箱 (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/10/30メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (50件) を見る

幻色江戸ごよみ

江戸時代を舞台に怖い話と人情話をうまく織り交ぜた作品集。闇=人外の世界、という考えが否定されなかった時代の、人の心の闇の部分を突いた話が多いというかほとんどで、個人的には結末をぼかしてある「庄助の夜着」が面白かった。幻色江戸ごよみ作者: 宮…

七つの怖い扉

そこそこ有名な作家の怖い話を集めた本。阿刀田高、宮部みゆきの話は普通に面白かった。怖かったのは高橋克彦。この人の作品は前にもなんだったか読んだ覚えがあるがそれも怖かったように思う。相性がいいのか悪いのか。 怖い話というのものはアイデア勝負か…