2022-12-25から1日間の記事一覧
岡田英弘の妻、宮脇淳子の新書。モンゴルについてはチンギス・ハンがモンゴル帝国を作り、孫のフビライが元を作り、勢い余って日本に攻めてきた、くらいしか学校で学ばないが、モンゴル帝国から元に至るまでをざっと説明しているのでモンゴルの入門書に良い…
日本各地に伝承のあるキツネ憑き、イヌガミ憑き、オサキ憑きなどについて詳しい実例を挙げて、差別の原因に狭い社会における妬み嫉みがあることを明らかにしている。この分野では有名な一冊(らしい)。オサキの外観はオサキギツネだったりイタチのような動…
ロシア政府による日本への報復措置によりロシアに入国禁止になって喜んだことで話題となった中村逸郎の新書。基本的には著者のロシアにおける思い出エッセイ。ロシアの国民性と共にロシアへの愛情も伝わってくる。 ロシアを決して信じるな(新潮新書) 作者:…
ちょっと前に流行った本。古い知識や思い込みは変なバイアスをかけてしまうことになるので、事実を押さえて情報のアップデートをしようという話。付け加えるなら統計は全体像を把握するには良いけど中央値を実像だと思い込んでしまうという弊害もあるので、…
逢坂冬馬の長編小説デビュー作。第二次大戦におけるソ連の少女狙撃兵の話。すごく研究してる感があり、終始『戦争は女の顔をしていない』を彷彿とさせるよなと思っていたら最後の最後に出てきて驚いた。ソ連というかロシアは今ちょっとアレな国で良いことば…
アンディー・ウィアーのSF長編。記憶をなくした男が目覚めるところから物語は始まる。少しずつ記憶が戻る中で人類を救うミッションに挑む姿はミステリ的な謎解きとSFがうまく溶け合っていて良い。オススメ。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンデ…