『批評理論入門』廣野由美子

 私がここに書いているのは感想であって批評ではない。そんなことは百も承知であるが、では批評とはどのようなものかということで読んでみた新書。メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』を例に「小説技法」と「批評理論」について説明。大学で勉強しておくべきような内容だが、大学ではそんなことは教えてくれなかった。授業によってはあったのかも。私が受けていた授業では、その辺は自分で考えてね?という感じで、今にして思えばこのくらいのことを知ってるのを前提で授業をされていたように思う。

 『フランケンシュタイン』といえばロバート・デ・ニーロ主演の映画が思い起こされる。有楽町かどこかで舞台挨拶を見たので。自慢できる数少ない目撃談である。しかし映画自体はあまり記憶に残らず、デ・ニーロが叫ぶ場面くらいしか覚えていない。