東大生が身につけている教養としての世界史

実は世界史をちゃんと勉強したことがない。高校の授業で少しやったくらいで、覚えているのは担当のシロタ先生がすごく優しく教える先生だったこと、なぜか「イスラム教の開祖はマホメットではなくムハンマド」ということだけには異常なまでのこだわりを持っていたこと、黒板にアラビア語ムハンマド(らしい文字)を板書してクラス中が驚くなか「ほら、どう読んでもマホメットとは読めないでしょう?」と独り言ちていたこと、そこまで念を押したのにテスト回答に「マホメット」と書いた生徒(ヒガシくん)を見つけるや、日ごろの笑顔をどこに置いてきたのか、歌舞伎役者のような顔で怒り、口から少し泡を吹いていたこと、くらいである。ちなみに高校生活で先生を怖いと思ったのはあの時だけだったかもしれない。
というわけで、日頃からまとまった通史のようなものを読みたいと思っていたのでこの本を購入したが、全然違った。どちらかというと雑学的な切り口から歴史上の出来事を見てみよう!というスタイルなので、そもそも下地の無い私には斬新さもなかった。まあ、雑学は好きなので面白くないわけではないのだけれども、タイトルの「東大生」とかも何の関連があるのか最後までよくわからなかった。売るためか。

東大生が身につけている教養としての世界史

東大生が身につけている教養としての世界史