半身

サラ・ウォーターズのミステリ?
19世紀ロンドンの貴婦人が監獄を慰問する話。読み始めは主人公である貴婦人の繊細な神経と退屈な毎日にこちらが参ってしまいそうになる。『千尋の闇』もそうだけども、私は19〜20世紀初頭のイギリスがなんとなく好きなのでそれで何とか持った感じだったが、中盤から終盤にかけてはそれこそロンドンの霧のようにいつの間にか、気がついたら物語に引きずり込まれていた。そして結末にやられた。オススメ。

半身 (創元推理文庫)

半身 (創元推理文庫)