象は忘れない

オリヴァ夫人の名付け子の両親は心中を図ったといわれているが、ポアロがその真相解明に乗り出す。
ポアロ最後の事件である「カーテン」の一つ前の作品で、「カーテン」がわりと早い時期に最終作として準備されていたことを考えると実質的な最後のポアロ作品。そこで「五匹の子豚」と同じようなスタイルを選んだということは、これこそが灰色の脳細胞を働かせるポアロの一つの究極ということなのだろう。と思う。あとなんだったか1971年という数字がどこかに出てきていて、意外と最近で驚いた。

象は忘れない (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

象は忘れない (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)