伊坂幸太郎

ラッシュライフ

仙台を舞台にしたパッとしない群像劇。伊坂幸太郎。 群像劇はたくさんの登場人物が思いがけない絡み方をするのが面白さの一つだが、この作品では絡み方が自然でない感じ。パッとしないのは伏線を回収していないせいにも思える。「高橋さん」の神様のエピソー…

ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎の長編小説。久しぶりに会う友人から打ち明け話をされ、首相爆殺の犯人とされてしまう主人公。国家権力から逃げることはできるのか?という話。 まず思ったのは、これは浦沢直樹だ、ということ。主人公がわけもわからないうちに謎の権力から命を狙…

アヒルと鴨とコインロッカー

「最近の本も読んでみよう」週間の第一回は伊坂幸太郎。創元推理文庫だったのでミステリかと思っていたがそうでもなかった。 現在と2年前、二つの話が同時進行で徐徐に交錯するのは上手というか良かったし、叙述トリックにも怪しいとは思いながらも見事に引…