司馬

日本人と日本文化

司馬遼太郎とドナルド・キーンの対談。両者の初対談。内容は濃いが読みやすい。司馬遼太郎が披露する歴史のエピソードを訂正できる外国人なんて、ドナルド・キーンぐらいのものではなかろうか(適当)。当人同士は初めてにもかかわらず古い知己と語りあって…

北斗の人

司馬遼太郎の長編歴史小説。千葉周作。北斗の人 新装版 (角川文庫)作者: 司馬遼太郎,蓬田やすひろ出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2004/02/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る

司馬遼太郎の流儀-その人と文学

司馬遼太郎についての講演?をまとめたもの。話者は脚本家として関わった小山内美江子、誰だか知らない鶴見俊輔、古本屋さん出久根達郎、元編集者半藤一利。それぞれいろんな視点から語っており楽しい。司馬作品をもう一度読みたくなる。司馬作品を一つでも…

侍はこわい

短編集。大阪を舞台とした話が多いが、若き日の近藤勇を描いた「ただいま十六歳」なんかもある。「城をとる話」もそうだが司馬さんは、どうしてこの時代にこんな人間が生まれたのだろうか、と思わせる強烈な個性を持った人を描くのがうまい。というか好きら…

城をとる話

司馬遼太郎の没後に出版されたと思う映画用原作?の長編。関が原前後の東北地方を舞台とした、己の力の限り生きようとした人たちの話。直江も出るよ。城をとる話 (光文社文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/11/12メディア: 文庫購入:…

歴史の夜咄

司馬遼太郎の対談集。歴史の夜咄 (小学館文庫)作者: 司馬遼太郎,林屋辰三郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/12/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る

胡蝶の夢

奥御医師・松本良順とその弟子・伊之助あたりの幕末動乱の際の蘭方医とその周辺の話。幕末といえば最期の武士の活躍の場といった感があるが別の視点から新しい時代の幕開けを見たようで楽しかった。手塚治虫の「陽だまりの樹」と話が似通っているのだが、向…

項羽と劉邦

秦の末期から始まり劉邦が項羽を倒すまでのいわゆる楚漢戦争の話。歴史は常にたくさんの人の思惑が交錯した結果だが、春秋戦国時代を経て諸子百家と呼ばれるものが生まれ、秦末期になってそれが熟して様様な人間の典型といえるような人物が現れたこの時代は…

国盗り物語

司馬遼太郎の戦国シリーズ第一弾。ちなみに第二弾が「新・太閤記」でそのあとに「覇王の家」「関が原」等等が続くので今回の私は逆に読んでいることになるがまあそれはそれとして。主人公は前半が斉藤道三、後半がその二人の弟子という位置付けの織田信長と…

新史太閤記

司馬遼太郎の作品は外国人が読んでもわかるように書いていると本人が言う通り、経済や文化、宗教等様様な視点からその時代の価値観を浮き彫りにしていくのでそこに描かれる人人の行動がわかりやすい。そのわかりやすさに因れば、日本史上最も出世した男であ…

以下、無用のことながら

以下、無用のことながら (文春文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/07/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (27件) を見る司馬遼太郎のエッセイは「司馬遼太郎が考えたこと」というアレがあるわけですが、…

司馬遼太郎が考えたこと

旅行先で「司馬遼太郎が考えたこと」を見つけたのが4月だったので半年もかかって一応読み終えた。はじめ1〜6巻までだったのが読んでるうちに7、8、9と増え、結局今のところ10巻まで出ている様子。区切りが良いのでここでひとつ感想など。 一口に言って司馬遼…

燃えよ剣

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1972/05/01メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 409回この商品を含むブログ (293件) を見る燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1972/06/01…

王城の護衛者

王城の護衛者 (講談社文庫 (し1-2))作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1971/10メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (15件) を見る幕末の争乱にわく1000年の都・京都を護ることに命を削った会津中将松平容保の生涯「王城の護…

新撰組血風録

新選組血風録 (角川文庫)作者: 司馬遼太郎,蓬田やすひろ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/11/22メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 328回この商品を含むブログ (115件) を見る新撰組の隊士を通してみる幕末でも幕末の中で精一杯生きる隊士でもいいが…