侍はこわい

短編集。大阪を舞台とした話が多いが、若き日の近藤勇を描いた「ただいま十六歳」なんかもある。「城をとる話」もそうだが司馬さんは、どうしてこの時代にこんな人間が生まれたのだろうか、と思わせる強烈な個性を持った人を描くのがうまい。というか好きらしい。エッセイにもそんなようなことが書いてあったような気がする。

侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)

侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)