スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

監督:ティム・バートン(2007 米=英)
出演:ジョニー・デップヘレナ・ボナム・カーターアラン・リックマンサシャ・バロン・コーエン
内容:都市伝説の映画化
しばらく前に買ったDVDをようやく見た。私の苦手なミュージカルであることをまったく知らなかったので驚いたけども、見終わってみればあまり気にならなかった。
悪徳判事に無実の罪を着せられて妻子を奪われたフリート街の理髪師、ベンジャミン・パーカーが15年ぶりにフリート街へと戻り、かつての大家と結託して復讐を企む話。
バートン=デップがまた異質なものの映画を作ったと言ってしまえばそれまでだけれども、好きでやってるのだからつまらないはずはない。一度復讐計画が頓挫してからがティム・バートンの面目躍如というか、機能的な殺人椅子やらミートパイを用いた証拠隠滅法やら、日陰者への愛情が全開で楽しい。R-15指定というのもうなずける。またローマ法王のひげを剃った男、狂ったように見える女などのエピソードが話の本線にしっかり絡んでいるのも良かった。ティム・バートン作品は全部見たわけではないけども、いつも結末のシメ具合がすごく好きで、今回の悲しい結末もこれ以上ない終り方だと思う。ドロドログログロが苦手でなければおすすめ。