眩惑されて

ロバート・ゴダードの長編サスペンス。
誘拐事件を目撃した主人公が長い時を経て未解決となっていた誘拐事件の謎解きに挑む話。18世紀の投書家ジュニアスにまつわる謎が物語を解く鍵になるのだが、馴染みがないせいかさっぱり興が沸かない。そのせいかなんだかぼんやりとした印象が残った。興味を持てないのは仕方が無いとしても、ジュニアス云々は伏線としてもどうなんだろう。ジュニアスもしくはグリフィンの正体がわかったところで犯人の正体はわからなかったような気もする。その他の伏線も回収しきれていたかどうか。投げっ放しジャーマンのような小説。

眩惑されて(上) (講談社文庫)

眩惑されて(上) (講談社文庫)

眩惑されて(下) (講談社文庫)

眩惑されて(下) (講談社文庫)