小和田哲男の新書。
ちなみにこの本も1年ぐらい前に買って積読されていた一冊。
信長から政権を受け継いだ豊臣秀吉の時代というのは、なんというか後の江戸時代と比べてすごく華やかであった。考えてみれば彼の人生の転機も最大のピンチは本能寺の変かと思うが、それすらもいわゆる中国大返しでチャンスへと切り替えて乗り切っていて、なんというか能動的である。後の朝鮮出兵の際に秀吉が語っていた明の征伐についても、小さくまとまった江戸時代以降の考えでは虚言妄言の類とされがちだけども、そういう話がまともに語られてしまう明るさを持った時代だったんではないかと考えると楽しい。
- 作者: 小和田哲男
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1985/11/21
- メディア: 新書
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