2013-12-17から1日間の記事一覧

「常識」の日本史

井沢元彦の単行本。「逆説の日本史」から抜粋したような本。例えば「日本書紀が信用できるかどうか」という問題を、「企業の創業者が身内に書かせた社史を信じられますか?」と卑近な例えに置き換えてわかりやすく解説。歴史学者が「常識」を見落としている…

銀の匙

中勘助の自伝的小説。子供の感性のまま描かれる情景が素晴らしい!とのことで読んでみた。幻想的というか、古き良き時代の話、という感じ。必ずしも古い時代が良いとは思わないけども、なくしてしまったものは多いんだろうなあ、という。久しぶりに伯母さん…

クラインの壺

岡嶋二人のミステリ。有名な作品です。途中でなんとなく筋はわかったのだけども、よく考えたなあと、普通に楽しめた。ただ一つ驚くのはこの作品が1989年のものだということ。1989年と言ったら私はまだ小学生で、ゲームと言えば和田掘公園かどこかの釣堀の脇…

続・逆転の発想

糸川英夫の「逆転の発想」の続編本。著者も「逆転の発想」も知らないけども、小惑星「イトカワ」なら聞いたことがある。と思ったら日本の宇宙工学の父、と呼ばれる方だそうです。へー。 1976年の本で、ちょうど日本の貿易収支が黒字になった頃だが、今読んで…

日本人の美風

出久根達郎の新書。日本人らしい種種の心配りをまとめた一冊。浜口梧陵、中谷宇吉郎、二宮尊徳、野口英世のパトロンたち、樋口一葉、一高校長たち、皇后美智子さま、の7つのエピソードを紹介している。 中でも二宮尊徳の話で、殿様からの荒廃した所領の立て…

首無の如き祟るもの

三津田信三の長編ミステリ。幽霊伝説の残る奥多摩にある「媛首村」で代々続く「秘守家」の当主候補が行う儀式で、思わぬ出来事が発生する。それから10年後、儀式の最中にまたしても思わぬ事態が発生する。 最近読んだばかりなのにもう結構前に読んだような気…