素晴らしき製麺機の世界

 お店にいるとお客さんから様様な依頼がある。日本人がやってる店だから日本製品ならなんでも取り寄せてくれると思っているようで、ありがたいことではあるが、なかなか商品を見つけるのが難しい。

 多少なりとも知識のある分野の商品であれば見当はつくのだが、全く知らない分野だと一から勉強して妥当な商品を選ばなければいけない。良い(と思われる)商品を見つけても、仕様や性質から輸入が難しいことも多い。お客さんの希望通りでも価格が折り合わないこともある。その場合はもちろん注文はしてもらえない。ただ働きになるのは仕方がないとしても、人によっては「なんで注文できないんだ!」とか「値段が高すぎる!」と怒る人もいる。知らんがな。安くしてほしいという気持ちはわからないでもないが、変なものは売れないし、良いものは高いのである。好き勝手言うなら自分で輸入したまえ、と思うこともないでもない。

 今日来たお客さんは近所の台湾人?らしき人で、英語が喋れない様子。それでも筆談やらグーグル翻訳やらを交えてなんとか欲しいものを聞き出す。どうやら製麺機がほしいらしい。しかも「中国製はダメ。日本製が良い。」とのこと。製麺機。料理に興味のない私には縁のない商品であるが、これも勉強といろいろ調べてみた。そして専門用語に彩られた製麺機界に衝撃を受けたので、その一部を紹介したい。

「OO株式会社は麺の聖地です」
「こんぴらシステムNo.1」
「リッチメン」
「美しい麺帯」
「 自動化にしてもグルテン形成に妥協はしません。」

 いずれも日本メーカーの努力と真面目さが伝わってくるコピーである。言葉のチョイスが極彩色に思えるのは門外漢ゆえで、問題はこちらの勉強不足にある。ちなみにこれらのパワーワードのせいでなかなか頭に入ってこなかったが、製麺機は大きく分けて、少ない量を作る家庭用と時間当たり何食可能!という業務用があり、あとは生地を機械に作らせるかどうか等の機能的な面でいろいろ種類があるらしい。今後の参考にしていきたい。 

フィリップス 家庭用製麺機 ヌードルメーカー HR2365/01

フィリップス 家庭用製麺機 ヌードルメーカー HR2365/01

  • 発売日: 2014/06/20
  • メディア: ホーム&キッチン