今東光の歴史対談。
一つの側面から見て分からないことが別の角度から見ればあっさり理解できるということは、よくある。歴史についても同じで、前後の歴史だけでなく、例えば仏教的な視点なり地方的な視点なりを通じて見ることで理解できることがあったり新しい発見がある。
そういう点で、仏教に通じ河内に通じ、という著者の目を通して見る歴史は、全てではないけども新鮮な感じがして楽しい。
もっとも、煎じ詰めれば読書という行為自体、別の視点でものを見ようとする行為でもある。だから楽しいのか。
- 作者: 今東光
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 文庫
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