今週のお題ゴールデンウィーク2018」

南の島に住んでいると、当然ゴールデンウィークというものはなく、ただ、日本からの返事が来なくなる少し暇な週でしかない。もっとも五月一日はこちらも創立記念日でお休みなので、少しは休暇気分を味わうことができる。さらにユーチューブで渋滞のライブ動画でも眺めれば、気分はすっかりゴールデンウィークというものである。
今年はちょうどこの時期にブロックの注文が入った。ブロック1000個を別の島に運ぶ船に載せてほしいという。ブロックの在庫はあったのですぐ配達を始めようかと思ったが、船に載せるには書類が必要で、お客がその書類を持ってくるのを待った。結局持ってくるまでに一日待った。書類が来たので配達に行くと、今度は船の燃料補給待ちとのことでさらに待たされる。これが二日くらいかかった。
そして金曜日の午後、連絡があったのでようやく配達開始。普段使っているトラックは故障中で、今借りているトラックは小さい。90個ずつ配達。この日は二回配達。
あけて土曜日は私が休みなので配達を続けるよう指示だけしておいたが、週末をはさんで月曜日、首尾を確かめると全く運んでいないという。理由は港の担当者が酔いつぶれており、作業が全くできなかったため。ひどい話だ。
とにかく配達を再開したが、行先の島で発電所の燃料が枯渇しており、すぐにでも燃料を持っていかないと島中停電になってしまうため、今夜中に出港するという。だから急いで持って来いと。その後は急いで配達。私も手伝ったが慣れない作業だったせいか釘を踏んで負傷。
結局、7回運んだところで船は出てしまった。90個を9回で810個を送れたならまあ、残りは次の船で送ればいいかなと思った。それが昨日。
しかし配達した従業員によれば、運んだブロックのいくつかはまだ港に残されているという。確認させたところ、なんと昨日運んだ7回分はまるまる残っていた。港には他にも積み込まれるはずだった荷物が置き去りになっているらしい。昨日配達を急がせたのは何だったのか。そもそも発電所の燃料がいつなくなるかは計算できるだろうとか、酔っぱらってんじゃねーよとか、言いたいことはいろいろあるのだけれども、いちいち腹を立てていては南の島では生活できないのです。