ゲイルズバーグの春を愛す

ジャック・フィニィの短編集。それぞれベタなアメリカン・ジョーク的ユーモア、懐古趣味、SF、ちょっとしたミステリー、それぞれほどよく整えられたかんじの短編ばかり。
それぞれが面白いアイデアなんだけども落ちが読めないわけでもない。怪奇小説というほど奇を衒ってもいないが、普通ではない。根底にあるやさしい感じはO・ヘンリーぽいかもしれない。
収録作品は以下。
ゲイルズバーグの春を愛す
悪の魔力
クルーエット夫妻の家
おい、こっちをむけ!
もう一人の大統領候補
独房ファンタジア
時に境界なし
大胆不敵な気球乗り
コイン・コレクション
愛の手紙