キドリントンから消えた娘

2年前に失踪した娘を追っていた警察官が死亡したのを受けて主人公のところに話が舞い込む。普通なら死んでいてもおかしくないところだが、つい先日になって本人の名前で両親のところに手紙が来たという。彼女の生死は?というイギリスの田舎を舞台にした推理小説。すんなりと読めたのは現代の話(70年代)だからか。にもかかわらず主人公である警部は古典的な論理的捜査に終始するのがよかったのかもしれない。新たに証拠が出てくる度に論理を組み立てなおすので若干混乱させられるが、最後の数ページまで真相が明らかにならず、楽しめた。

キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)