2013-07-27から1日間の記事一覧

レンズが撮らえた幕末日本の城

日本の城の幕末から戦前にかけての古写真集。 復元された城郭が美しいことは言うまでもありませんが、長く風雪に耐え、ゆがみ崩れた城郭の姿もまた時代の重さを感じさせる美しいものであります。今は存在しない姿を記録にとどめてあり、いつでも見ることがで…

へんな仏像

ヴィレッジヴァンガードで買った、変な仏像の写真がいっぱいの本。写真についてはおおむね満足だが文章の情報量が少し足りない。著者の感想より由来等が気になるのでもう少し記述がほしいところ。だけれどもまあいろいろ見れるので楽しい。キリシタン秘仏の…

ガセネッタ&シモネッタ

米原万里のエッセイ。 何度か読んだような気もするが、何度読んでも著者の知識の広さ、骨太さ、言葉への執着心というか言葉に対する感覚に感心してしまう。おすすめ、なので友人に進呈。決して家に2冊あったからではない。ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫)…

邪魔

奥田英朗の長編ミステリ?サスペンス?なんとも分類しがたい。 ちょっとしたことから日常が崩壊していく様子を丁寧かつドライに描く。展開が早いのが良かったのか、読みやすく面白かった。邪魔(上) (講談社文庫)作者: 奥田英朗出版社/メーカー: 講談社発売日…

13階段

高野和明の長編ミステリ。 過失から人を殺めてしまった主人公が出所し、刑務官に誘われて過去の殺人事件の真相を追う話。死刑制度と冤罪という重いテーマがあるので硬い印象を残しつつも面白かった。 こういう、過去の起こったなにかを隠すことで読者に真相…

葉桜の季節に君を想うということ 

歌野晶午の長編ミステリ。 最初の感想は俗というか軽いなー、というものだったが、その俗なところに意味があった。読者をだますためにいろいろ考えるものですね。葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: …

凶鳥の如き忌むもの

三津田信三の長編ミステリ。 密室状態の中での密室殺人という、形を変えてはいるが古典的な推理小説である。途中から結末が読めてしまったが、このシリーズは独特な雰囲気があって良い。凶鳥の如き忌むもの (講談社文庫)作者: 三津田信三出版社/メーカー: 講…

ぼんくら

宮部みゆきの長編時代ミステリ。 連続する小話が大きな結末に向かって流れ込む感じ。人情時代劇にミステリの要素がうまく融合しており、安心して楽しめる。霊能力よりこっちの方が楽しい。ぼんくら(上) (講談社文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 講談社…

震える岩 

宮部みゆきの時代長編ミステリ。 霊能力のある主人公・お初が幽霊絡みの殺人事件に巻き込まれる話。霊能力があるともうなんか解決方法とかどうでもよくなってしまいそうだが、忠臣蔵の話とうまく絡めてあってそれなりに楽しい。震える岩 霊験お初捕物控 (講…

最後の幕臣 小栗上野介

小栗上野介の生涯、と思ったら主に家族の逃避行の話と、いかに素晴らしい人物だったかという話だった。最後の幕臣 小栗上野介 (ちくま文庫)作者: 星亮一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/08/06メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件)…

戦国大名

小和田哲男の新書。 最近の流行に乗った本よりも小難しい感じはあるが、戦国大名はどこから発生したか、その発生と分類について詳しい。戦国大名 (歴史新書―日本史)作者: 小和田哲男出版社/メーカー: ニュートンプレス発売日: 1985/10メディア: 新書この商品…

帰国中に読んだ本のまとめ

3週間と短い期間ではありましたが、出かけるたびに古本屋を探して安くいろいろと入手したのでした。探している本があるときはブックオフが便利。でも高円寺あたりの古本屋でだらだらと面白そうな本を探す方が楽しい。 ということでいろいろ入手(ゴミ処理場…